ツーバイフォー工法の住宅の特徴は?2×4工法のメリットとデメリットを不動産のプロが解説

同じ木造住宅でも、どの工法で建てられたかで、違いがあります。

住宅選びで失敗しないためにも、この住宅はどうやって建てられたのか、その工法を知っておきましょう。

ツーバイフォー工法は、そんな住宅の工法の一つです。

米国生まれのこの工法には、従来の日本ならではの工法にはないメリットがある一方で、デメリットもあります。

このデメリットについて知らないと、後々になってトラブルになるかもしれないので、注意しましょうね。

今回はこれから住宅を建てる方や購入を考えている方のために、ツーバイフォー工法とは何か、その特徴とメリット、デメリットなどを解説します。

ツーバイフォー工法とは?

ツーバイフォー工法のツーバイフォーとは、2×4のことで、2インチ×4インチの角材を使用した工法という意味です。

アメリカより生まれた工法で、日本では木造枠組壁構法とも呼称されています。

ツーバイフォー工法の特徴は、この2×4という均一のサイズの角材を合板と接合し、それを組み合わせることで柱や梁の代わりに壁や天井を作ることにあります。

要するに、同じサイズの角材で枠組みを作ったら、その枠組みで六面体の箱を作るということですね。

六面体の箱構造になることで、地震の力が分散されやすく、耐震性に強いという特徴がツーバイフォー工法にはあります。

耐震性以外にも耐火性や耐久性がある上に、断熱と気密に優れているため夏や冬などの気温の変化が激しい季節でも過ごしやすく、1年を通じて快適に暮らせますよ。

この断熱性と気密性が高いという効果もあってか、北海道では人気のある工法です。

ツーバイフォー工法のメリットとは?

ツーバイフォー工法で住宅を建てると、様々なメリットを享受することができるのですが、果たしてどのようなメリットがあるのでしょうか?

そのメリットというと、住宅の品質が安定化しやすい、耐震性や耐風性に優れている、断熱と気密に優れている、耐火性があるので火災保険が割安になるなど。

まず住宅の品質の安定化についてですが、ツーバイフォー工法ではない従来の工法で木造住宅を建てると、職人の技量によって品質が変わるという問題が派生します。

日本ならではの伝統的な住宅の工法のことを在来工法と呼ぶのですが、この工法は職人の技量が問われる工法となりますので、必ずしも良い家が建つとは限らないのですね。

良い家を建てるためには、信頼できる建設業者を探すしかありません。

もしも信頼できない業者に任せると、住宅に欠陥が生じ、家の寿命が短くなってしまいかねません。

その点、ツーバイフォー工法ならば常に安定した品質の住宅が建てられるので安心です。

というのもツーバイフォー工法では、2インチ×4インチの角材を使用するなど、規格が統一されているので角材のサイズで間違いが起こることがまずないからです。

そればかりか、どの角材をどのように使用するのか、どこに組み立てるのか、どのサイズの釘をどこに打ち込むのかなど、あらゆる作業の工程が細かく決まっています。

つまり、作業がマニュアル化されているということですね。

作業がマニュアル化されているおかげで、たとえ経験が浅い未熟な業者であっても高品質な住宅を建てられます。

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良質な住宅を建てた後に、プロの業者に内装や外装を依頼すれば、より住み心地の良い住宅にすることができるでしょう。

ツーバイフォー工法で建てられた家は品質が高く、さらには耐震性や耐風性にも優れています。

これはツーバイフォー工法が、柱や梁ではなく、面で住宅を支える構造になっているからこそできる芸当です。

地震だけでなく、風にも強い構造となるため、台風の日でも安心して暮らせるというメリットがありますね。

そればかりか、ツーバイフォー工法の住宅ともなると気密性と断熱性にも優れているため、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができます。

ツーバイフォー工法では、まず床と壁を組み立てることで、気密性を確保します。

さらに、木材で建てるため、断熱性もあります。

気密性と断熱性に優れた住宅ならば、宅内の気温を保ちやすいので、冷暖房のエネルギーを無駄にせずに済みますね。

耐震性や耐風性だけでなく、ツーバイフォー工法には耐火性もあるという利点があります。

ツーバイフォー工法の住宅は、火の燃え広がりを防ぐファイヤーストップ構造となっているため、火災の被害が防ぎやすいです。

このような構造になっているため、ツーバイフォー工法の住宅は省令準耐火の住宅として扱われます。

つまり火災保険が割安になるということですね。

ツーバイフォー工法には、災害の多い日本であっても安全に、そして快適に暮らせる住宅を建てられるというメリットがあるのです。

ツーバイフォー工法のデメリットとは?


ツーバイフォー工法の住宅にはメリットがある一方でデメリットもあります。

住宅を建てる際には、この注意点に気を付けましょう。

ではそのデメリットとは何かというと、後から間取りを変更できない、大きめの開口部や窓を設置できないなど。

ツーバイフォー工法は、柱や梁の代わりに壁や天井、床で六面体の構造を作ることになります。

つまり、この壁こそが柱や梁の代わりを果たしているということなのですね。

もしもツーバイフォー工法の住宅に広い開口部や窓を設置するべく、壁をぶち抜いてしまうと、壁がなくなることで住宅の強度が低下してしまいます。

そうなると住宅の寿命が短くなってしまいかねません。

このような事情もあってか、ツーバイフォー工法の住宅の場合、中庭に対して大きめの開口部を作ることができず、自由に住宅をデザインすることができないでしょう。

このツーバイフォー工法の問題は、リフォームやリノベーションなどにも影響を与えます。

先ほど述べたようにツーバイフォー工法だと強度が落ちてしまう関係で、壁や天井をぶち抜くことができません。

そのため、壁を取り除いて間取りを変更することができず、リフォームができなくなってしまうのですね。

リフォームは絶対にできないというわけではないのですが、ツーバイフォー工法は他の工法で建てられた住宅と比較すると、やはりリフォームがし難くなってしまうのです。

後からの間取り変更が難しいというデメリットがあるため、ツーバイフォー工法で住宅を建てる際には将来のことをよく考えた上で間取りを設計しましょう。

施行中に雨が降った場合


ツーバイフォー工法の住宅には、確かに耐震性や耐風性、耐火性などの利点があります。

そのため、安全に暮らしたいという方には最適ですね。

ただ、木材で建てられるということもあってか、湿気に弱いという特徴があります。

もしも住宅を施行中に雨が降ってしまうと、木材が濡れてしまうことで、施行が一旦中断されてしまうのですね。

施行を再開するには、木材が乾くまで待たないといけません。

このような事情もあってか、雨が多い時期になると、施行が早く進まない恐れがあります。

この雨に対するリスクなのですが、工場で先にパネルを組み立て、晴れている日に一気に住宅を建てるという方法で対処することができますよ。

パネル化工法で家を建てる建設業者なら、施行中に雨が降っても安心ということですね。

在来工法との違いとは?

米国生まれの工法がツーバイフォー工法ならば、在来工法は日本ならではの伝統的な工法となります。

そのため日本ならではの木造住宅というと、だいたいがこの在来工法で建てられた住宅となるのですが、そもそも在来工法とツーバイフォー工法にはどのような違いがあるのでしょうか?

ツーバイフォー工法も在来工法も、木材を使用して家を建てるという点は同じです。

ただ、それ以外に関していうと相違点が多くあります。

このことについて知らずに家を建てると、後々になって別の工法にしておけば良かったと後悔することになりかねません。

住宅選びに失敗しないためにも、それぞれの違いを把握しておきましょう。

在来工法のメリットとは?


在来工法のメリットの中には、ツーバイフォー工法では真似できない利点があります。

その利点というと、自由に間取りをデザインできる、リフォームやリノベーションが容易、広めの開口部や窓を設置できるなど。

在来工法はツーバイフォー工法と違って、柱や梁を組んで住宅を建築します。

そのため、壁や天井をぶち抜いても強度が落ちる心配がありません。

要するに、住宅を建てた後に壁をぶち抜いて間取りを変更することが容易ということですね。

この利点は、リフォームやリノベーションのやりやすさにも反映されます。

在来工法で建てた住宅ならば、壁や天井を取り除いて開放的な空間を作ることが簡単なのですね。

将来子供たちが自立し、家を出て行った後に壁を取り払ってより空間を広くするということも、在来工法ならばすぐにできるでしょう。

しかし、ツーバイフォー工法で建てた住宅となると、壁を取り払うことができず、間取りを変更できないです。

在来工法の強みは間取りを自由に変更できることだけではありません。外側の壁を取り除いて、大きめの窓を設置することも簡単にできます。

中庭に向けて大きめの開口部を設置すれば、常に外の景色が宅内から鑑賞できる快適な空間を作ることができるでしょう。

開放感あふれる住宅を建てたいという方や、家族がいるため後々になって間取りを自由に変更できる家を建てたい方、自由に住宅をデザインしたいという方にとって、在来工法は相性の良い住宅の工法です。

在来工法のデメリットは?

理想の我が家を建てたいという方にとってオススメな在来工法ですが、デメリットもあります。

在来工法のデメリットというと、主に品質が業者によって左右されやすい点です。

というのも、在来工法の住宅の品質は職人の腕前に左右されやすく、必ずしも高品質な住宅になるとは限らないということですね。

これがツーバイフォー工法の住宅ならば、作業がマニュアル化されているため、どこの建設業者を選んだところで、質の高い住宅を建築できます。

しかし、在来工法ではそうもいきません。

在来工法で良い家を建てるためには、信頼できる業者を選ばないとなりません。

これができないと、欠陥のある住宅を建てられる恐れがあります。

これでは高いお金をかけてまで家を建てる意味がないでしょう。

では、信頼できる業者に任せれば安心なのかというと、確かにそこについては問題はないです。

ただ、腕前が良いからといって、すぐに住宅ができるとは限りません。

腕の良い職人ともなると、やはり完成までに時間がかかります。

在来工法で住宅を建てる場合、5ヶ月から6ヶ月ほどの時間はかかると考えておいた方が良いでしょう。

さらに、これはツーバイフォー工法と比較した場合のデメリットなのですが、耐震性についてはツーバイフォー工法よりも在来工法の方が低いです。

より安全な暮らしを求めているなら、在来工法よりもツーバイフォー工法の方が良いということですね。

耐震性について


確かに在来工法の住宅は、ツーバイフォー工法の住宅と比べると耐震性は低いです。

しかし、だからといって在来工法の住宅に耐震性がないわけではありません。

そもそも、在来工法といえど、建築基準法を無視することはできません。

建築基準法がある以上、在来工法の住宅であっても一定水準以上の耐震性はあるので、安心して暮らせます。

ただ、この建築基準法についてですが、2000年を境に大きく改正されているため、注意が必要です。

2000年の改正をキッカケに、在来工法でもより耐震性のある住宅しか建てられなくなりました。

要するに、2000年以降に建てられた住宅なら、たとえ在来工法でも耐震性に問題はないということですね。

問題があるとするなら、2000年よりも前に建てられた在来工法の住宅です。

その頃はまだ建築基準法も改正されていないので、中には耐震性に問題のある住宅があることでしょう。

それだけに、在来工法の住宅を中古で購入する際には、その住宅は2000年よりも前に建てられたのか、それとも後に建てられたのかを必ず確認しておいてください。

2000年以降に建てられた在来工法の住宅なら、ツーバイフォー工法の住宅同様に、耐震性があるので安心して暮らせます。

ただし、もともと耐震性を備えているツーバイフォー工法と違って、在来工法では耐震性を高めるための追加の作業が必要になります。

そのため、耐震性を高めるとなると、ツーバイフォー工法よりも在来工法の方が手間がかかるでしょう。

ツーバイフォー工法の住宅に関するまとめ

ツーバイフォー工法で木造の住宅を建てると、業者の熟練度に関わらず、質の高い住宅が出来上がるので安心です。

さらに、ツーバイフォー工法の住宅はその構造上、耐震性や耐風性、耐火性があるため、災害に強いです。

その上、気密性や断熱性にも優れているので、四季のある日本でも常に快適な暮らしを送れるでしょう。

ただし、ツーバイフォー工法にもデメリットはあります。

間取りの変更が難しく、リノベーションができないなどの難点を抱えています。

ツーバイフォー工法と違って、在来工法ならばこのデメリットを解消し、自由に間取りを変更できます。

間取りに対して拘りがあるという方ほど、在来工法が向いているでしょう。

その反面、在来工法だと住宅の質が職人の熟練度に依存するという問題があります。

安定した品質を求めているのであれば、ツーバイフォー工法の方が有利ということですね。

ツーバイフォー工法にはメリットとデメリットがあります。

その良し悪しを把握した上で、もっとも良い工法を選択しましょう。

台風や地震に強く、安全な家で暮らしたいという方なら、ツーバイフォー工法はオススメです。

特に北海道のような、厳しい寒さに晒されている土地に住んでいる方ほど、気密性と断熱性に優れたツーバイフォー工法の住宅は住みやすいでしょう。

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