ハウスメーカーのアフターサービスはひどい?プロが教える保証内容やメリットと注意点

どのハウスメーカーで注文住宅を建てるか選ぶ際に、予算やデザイン、工法や設備だけでなく、アフターサービスや保証内容を比較することも非常に大切なことです。

アフターサービスや保証が充実していれば、住み心地と資産価値を高く保つことができます。

しかし、どのような点に注目したり注意すればいいのか、わからない人も少なくありません。

そこで今回は、ハウスメーカーのアフターサービスや保証内容の特徴やメリット、注意点などについて紹介しています。

この記事をご覧いただくことで、アフターサービスや保証内容も重視して業者選びができるようになりますので、ぜひ参考にご覧ください。

ハウスメーカーなら安心してアフターサービス・保証を任せられる

保証内容が充実しているのは、ハウスメーカーの数ある中の1つのメリットです。

ハウスメーカーは、比較的倒産リスクが低く、アフターサービス・保証も体系化されているため、完成後も安心して暮らせます。

ここでは、安心してアフターサービス・保証を任せられる2つの理由について見ていきましょう。

1.規模が大きく倒産の心配が少ない

大和ハウス、積水ハウス、住友林業、セキスイハイム、トヨタホームなど、会社の規模が大きく上場しているハウスメーカーも多くあります。

全国各地で営業していて資本や売上も非常に大きいため、多少不景気になったとしても倒産の心配はそこまでありません。

住宅は建てるまでの期間も大事ですが、建てた後の期間もとても大事です。

何十年と住むものですので、いつまでも安心・安全に暮らすためには、定期的なアフターメンテナンスが欠かせません。

仮に、注文住宅を建てた業者が倒産してしまった場合は、家づくりにまったく関与していない別の業者にメンテナンスなどを依頼することになってしまいます。

家づくりに携わっていない業者だと、どのような家かもわかりませんし、信頼関係も1から築いていかなければなりません。

工務店や設計事務所だと、営業エリアも狭く会社の規模も小さい場合が多いため、不景気になると一気に業績が悪化し、倒産する可能性があります。

ハウスメーカーだと、規模が大きく比較的倒産のリスクが低いため、何十年と家づくりに携わった業者からサポートを受け続けることが可能です。

2.アフターサービスが体系化している

工務店や設計事務所は、完成後のアフターサービスが体系化されていないところも多く、特に決まりごとがない中で入居後のサポートやメンテナンスをおこなう業者もあります。

一見すると、親近感があり親切なようにも思えますが、いつまでアフターサービスをおこない、どこまで保証されるのかは、その時々で変わる恐れがあるため注意が必要です。

現に、アフターサービス・保証内容について、ホームページに記載していない業者もあります。

一方で、ハウスメーカーはアフターサービスが体系化されています。

・保証期間
・保証内容の範囲
・期間延長の条件

など、細かくルールも決まっているため、担当者などが変わっても安心して保証を受けることが可能です。

各ハウスメーカーのホームページやパンフレットでも、アフターサービス・保証内容が明確に載っています。

いつまでも安心・安全に暮らせるアフターサービス・長期保証を提供


主要のハウスメーカーでは、瑕疵担保責任期間だけでなく長期保証やコールセンターなど、独自のアフターサービス・長期保証を提供しています。

長期にわたりサポートしてもらえるため、家族で末長く暮らしていくことが可能です。

ここでは、ハウスメーカーで提供されている、主なアフターサービスや保証内容について見ていきましょう。

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10年間は住宅瑕疵担保責任期間


2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)により、ハウスメーカーや工務店などの住宅施工会社に対して、瑕疵担保責任が義務づけられました。

瑕疵とは、約束されたとおりの性能や品質が確保されていない状態のことで、いわゆる「欠陥」です。

瑕疵担保責任が義務づけられたことで、施工会社は住宅の引渡し後10年以内に、以下の対象部分に瑕疵が見つかった場合は、無償で修復をしなければなりません。

●住宅瑕疵担保責任の範囲

【1】構造耐力上主要な部分

小屋組、屋根板、斜材、壁、床版、外壁、柱、基礎、土台、基礎杭など

【2】雨水の浸入を防止する部分

屋根、開口部、外壁、排水管など

※木造と鉄筋コンクリート造で異なります。

仮に、瑕疵担保責任期間に業者が倒産していて補修ができない場合でも、「新築住宅の保険」を利用した住宅であれば、買い主が保険法人に対して費用(保険金)を請求できます。

瑕疵担保責任は、ハウスメーカーや工務店など会社の規模にかかわらず、義務づけられるため、引渡し後10年以内は何か起きてもひとまず安心です。

※対象範囲の瑕疵の場合のみ

メーカー独自の長期保証

主要ハウスメーカーの多くが、引渡し後10年間の瑕疵担保責任以外にも、独自の長期保証を提供しています。

長期保証があることで、瑕疵担保責任期間が終わった後も、継続的にプロ目線で点検やメンテナンスを受けることが可能です。

たとえば、トヨタホームであれば次のような長期保証が用意されています。

トヨタホームの長期保証

トヨタホームは、高い技術力による高耐久テクノロジーと定期的な点検・適切なメンテナンスにより、最長60年の長期保証を提供しています。

業界トップクラスの保証期間であり、住まいがある限り続く生涯点検も魅力です。

保証範囲や保証期間は以下のとおりです。

【1】雨水の浸入防止部分(最長保証期間60年:初期保証15年)

屋内への雨漏り、雨漏りによる室内部材の汚損、仕上材のはがれの著しいもの

【2】外壁(最長保証期間60年:初期保証20年)

傾斜、ひび割れ、欠損、破断の著しいもの

【3】床(最長保証期間60年:初期保証20年)

傾斜、破断、変形、たわみ、振動の著しいもの

【4】屋根(最長保証期間60年:初期保証20年)

変形、たわみの著しいもの

【5】基礎(最長保証期間60年:初期保証30年)

不同沈下、ひび割れ、欠損の著しいもの

【6】構造体(最長保証期間60年:初期保証30年)

傾斜、ひび割れ、欠損、腐食、破断、たわみの著しいもの

【7】虫害「シロアリ」(最長保証期間30年、初期保証10年)

ヤマトシロアリ、もしくはイエシロアリの発生による蝕害、損傷に対して

【8】付帯設備(最長保証期間10年)

製造メーカーや供給業者の定めた不具合に対して

60年長期保証は、初期保証と保証延長期間の合算期間です。

保証期間を延長するには、契約したトヨタホーム販売店が実施する定期的点検やメンテナンスが必要になります。

上記は、トヨタホームの長期保証内容ですが、他の主要ハウスメーカーも、同じくらい魅力的な長期保証サービスを提供しているため、安心して暮らすことが可能です。

24時間対応コールセンター


ハウスメーカーによっては、24時間対応のコールセンターを設けていますので、急を要することでもすぐに相談ができます。

・雨漏りがする
・床がきしむ
・屋根や外壁に損傷がある
・設備の故障した
・メンテナンス方法を知りたい

など、困ったことがあれば気軽に問い合わせができ、解決策を得られるため心強いです。

独自のWebサービス

ハウスメーカーによっては、独自の会員制Webサービスを提供しています。

住宅オーナー向けのサイトで、暮らしに役立つ情報や家のメンテナンス情報などを知ることが可能で、快適な暮らしの実現をサポートします。

ハウスメーカーのアフターサービスや保証内容の注意点

長く安心・安全に暮らしていくためにも、アフターサービスや保証内容がどれだけ充実しているかは、業者選びをするうえで重要なポイントです。

業者のアフターサービスや保証内容をチェックする際は、ここで紹介する3つの注意点に気をつけましょう。

1.長期保証を受けるには有償補修が必要

主要ハウスメーカーでは長期保証を提供していますが、長期保証は有償補修などを受けないと実現できません。

先に紹介したトヨタホームの60年長期保証も、定期的にトヨタホーム販売店が実施する点検やメンテナンス・補修を受けることで、保証期間が延長されるようになっています。

ハウスメーカーによって、条件は異なりますが、基本的には有償のメンテナンスや補修を受けることが必要です。

「●年間長期保証」という文言だけ見るのではなく、どのようにしたら最長保証期間が実現できるのか、条件を確認するようにしましょう。

2.各ハウスメーカーによって保証内容・期間が異なる


アフターサービスや保証内容はハウスメーカーによって異なります。

「大手ハウスメーカーであればどこも同じでは?」と考えていると、満足できる業者選びができない可能性があるため注意が必要です。

後悔しない家づくりをするためにも、業者選びの際は以下の3点も確認するようにしましょう。

・どんな保証内容か?
・保証期間はどれくらいか?
・アフターサービスは充実しているか?

アフターサービスや保証が充実していることで、資産価値も維持しやすくなります。

3.住宅瑕疵担保責任期間を独自サービスのようにアピール

住宅瑕疵担保責任を、あたかも独自のアフターサービス・保証のように見せている業者もありますので、十分注意してください。

住宅瑕疵担保責任は、ハウスメーカーや工務店などの施工会社に義務づけられているものです。

品確法により、住宅引渡し後10年間は構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分に瑕疵が見つかった場合に、買い主は無償で修復を受けられます。

業者によっては「10年間は無料で補償しています!」というふうに、自分たちがサービスで提供しているような言い方や見せ方をしていますので、惑わされないようにしましょう。

主なハウスメーカーのアフターサービス・保証内容

ここでは、主要ハウスメーカーの中から、以下の3社のアフターサービスや保証内容について紹介しています。

3社を比べるだけでも内容にたくさんの違いがありますので、検討している業者があれば、アフターサービスや保証内容をしっかりと比較するようにしましょう。

1.タマホーム


低価格でコストパフォーマンスの優れた家づくりが人気のタマホームでは、

・地盤保証制度
・シロアリ10年補償
・最長60年長期保証・点検

などを提供しています。

最長60年長期保証は、長期優良住宅認定の場合の保証制度で、長期優良住宅認定外の場合の最長保証期間は30年です。

瑕疵担保責任期間が終了する10年目以降は、タマホームが実施する定期的な点検と有償メンテナンス工事を継続することで、10年ずつ保証期間が延長できます。

2.セキスイハイム

比較的リーズナブルな価格で高品質な家づくりをするセキスイハイムでは、

・60年・長期サポートシステム
・24時間365日対応のコールセンター
・独自のメンテナンスプログラム

など、アフターサービス・保証が充実しています。

60年・長期サポートシステムでは、引渡しから2年目までの3回の定期点検と、5年目から各5年ごとの定期診断を60年間無償でおこなうため安心です。

住宅ごとのメンテナンスプログラムや定期診断報告書を用意してくれるため、家の状態を具体的に把握できます。

また、セキスイハイムでは、構造・防水に関わる箇所は、契約時より20年の瑕疵保証を無償で実施しています。

3.ヘーベルハウス

ヘーベルハウスでは、以下のサービスで快適な暮らしをサポートするロングライフプログラムを提供しています。

・60年点検システム
・邸別ハウスカルテ
・旭化成オーナーズ倶楽部
・24時間受付窓口

主要構造材は60年以上メンテナンスが不要な高い耐久性を実現しており、30年目までは無料で点検をおこないます。

設計図からメンテナンス履歴まで保存・管理された邸別ハウスカルテや、暮らしに役立つ情報をチェックできる旭化成オーナーズ倶楽部などもあり、住み心地と資産価値を高く保つことが可能です。

まとめ


今回は、ハウスメーカーのアフターサービスや保証内容の特徴やメリット、注意点などについて紹介いたしました。

あらためて大事な点を3つ紹介すると、以下のとおりです。

・ハウスメーカーは工務店などに比べ倒産リスクが低くアフターサービス・保証が体系化されている

・瑕疵担保責任だけでなく独自の長期保証などを提供している

・各業者でアフターサービス・保証内容が異なり長期保証は条件があるので注意する

ぜひこの記事を参考にして、アフターサービスや保証内容の観点から、ハウスメーカー選びをしてみてください。

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