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近年、地球温暖化やヒートアイランド現象により、エアコンの需要がますます高まっています。
家にエアコンがない生活なんて、ちょっと考えられないですよね。
毎月の電気代を節約し、過ごしやすい快適な空間を作り出すエアコンサイズの選び方を解説します。
また本文に入る前に、家づくりにおいて最も重要なことを伝えさせてください。
マイホームを建てたい!と考えたら、何よりも先に始めなければならないことがあります。
それは、「出来るだけ多くの住んでいる地域に対応している住宅メーカーの資料集めすること」です。
ここだけの話、家づくりで後悔している人のほとんどは、この「住宅メーカーの比較」を怠っていたというケースが非常に多いのです。
例えば、5,6社見ただけで住宅展示場で一目惚れした家に決めてしまったり、営業の人の話に流されてしまったり・・・。
ほとんどの人にとって家は一生に一度の大きな買い物。
後から、改築や建て直しをすることになり、何千万円もの損をしてしまう方も実際に存在します。
そんな失敗をしないためにも、事前に多くの住宅メーカーのカタログを集め1度は比較してみることが何よりもまず最初にやるべきことなのです。
「でも数多くある住宅メーカーからカタログを取り寄せるなんて、時間もかかるし面倒くさい」
ほとんどの人がそう思うでしょう。
そこでぜひ活用してほしいのが、SUUMOのカタログ一括請求サービスとNTTデータグループが運営する家づくりのとびら。
マイホームの建設予定地を入力するだけで、そのエリア対応の住宅メーカーのカタログをスマホから簡単に取り寄せることが出来ます。
SUUMOでは工務店を中心に、家づくりのとびらはハウスメーカー中心に無料で資料を取り寄せられます。
「予算的にハウスメーカーは厳しい。。。」
「絶対に知名度のある会社がいい!」
このように先入観を持つのではなく、まずは必ず1度出来るだけ多くの住宅メーカーに目を通して下さい。
最初は比較対象じゃなかった会社や、名前も知らなかった会社が実は自分たちにとってはベストな住宅メーカーだったという方は非常に多いです。
後から取り返しのつかない後悔をしないよう、面倒くさがらず資料を取り寄せてしまうことをおすすめします。
それでは解説を進めていきます。参考にして下さい!
これだけはおさえておきたい!エアコンサイズの選び方8選
1. 畳数の目安、能力、消費電力を把握する
家電店に行ったりカタログを見たりすると、商品と一緒にエアコンのスペックが表示されています。
エアコンを選ぶ際に、まずは表示されている内容を正しく理解しましょう。
畳数の目安
<カタログの記載例>
畳数の目安 | |
暖房 | 11~14畳(18~23㎡) |
冷房 | 11~17畳(18~28㎡) |
このようにエアコンの畳数の目安が、暖房「11畳~14畳」、冷房「11畳~17畳」と書かれていた場合、どう読み取りますか?
多くの方が、「暖房は11畳~14畳までの広さ、冷房は11畳~17畳の広さに適している」と思うでしょう。
正しくは、「木造住宅であれば暖房11畳・冷房11畳」「鉄筋住宅であれば暖房14畳・冷房17畳」の部屋に適しているという意味です。
能力の見方
カタログなどを見ると、冷房、暖房共に能力(kW)と記載されている項目があります。
<カタログの記載例>
畳数の目安 | 能力(kW) | |
暖房 | 11~14畳(18~23㎡) | 5.0(0.6~11.6) |
冷房 | 11~17畳(18~28㎡) | 4.0(0.6~5.3) |
まず暖房の「5.0kW」と冷房の「4.0kW」は定格能力を表示しており、エアコンの標準出力になります。
また、暖房(0.6~11.6)冷房(0.6~5.3)のカッコ内の数値は、能力の幅を示しています。
左の最小の数値が小さい程、繊細な温度管理ができ、右の最大の数値が大きい程パワーがあり、素早く部屋を冷暖房することができます。
消費電力の見方
<カタログの記載例>
スポンサードリンク能力(kW) | 消費電力(W) | |
暖房 | 5.0(0.6~11.6) | 960(105~3500) |
冷房 | 4.0(0.6~5.3) | 940(105~1350) |
これは定格能力でエアコンを運転する際に、どのくらいの消費電力が必要かを表しています。
暖房が5.0ときに消費電力は960W、冷房が4.0のときに消費電力は940Wになります。
暖房と冷房の最小能力運転時の消費電力は105W
暖房の最大能力運転時の消費電力は3500W、冷房は1350Wになります。
2. 省エネ性能を比較する。
エアコンを選ぶ際に気になるのが毎月の電気代です。
少しでも電気代を浮かせるためには、省エネ性能の高いエアコンを選ぶのが一番です。
省エネエアコンにはグレードがあり、超省エネ機種、準省エネ機種、中間機種、ベーシックモデルの4つに分けられます。
省エネ機能が高くなる程本体価格も高くなりますが、毎月の電気代の節約になり経済的です。
簡単に確認する方法としては、商品の表示にエアコンの省エネ性能を示す「統一省エネルギーラベル」があります。
星マークで表示されており、5つで満点になります。
見方は星5つが超省エネ機種、星4つが準省エネ機種、星3つが中間機種、星2つがベーシックモデルになります。
星マークが多いほど省エネ性能が高く、冷暖房効率が良いということになります。
その他にエアコンの消費効率を表す「APF」というものがあります。
これはエアコンが1年間に必要な冷暖房能力を、1年間にエアコンが消費する電力量(期間消費電力量)で割った「通年エネルギー消費効率」のことです。
ちょっと難しいですね…。
簡単に言うと車の「燃費」にあたります。
大きい数値ほど、効率の良い省エネタイプのエアコンになります。
3.年間電気代で比較する
「日本冷凍空調工業会」で定められている基準から、年間電気代を計算することができます。
エアコンを選ぶ際の基準にもなります。
算出基準ですが以下のとおりになっています。
外気温度:東京をモデルにしている。
設定温度:冷房時27℃/暖房時20℃
期間:冷房期間(5月23日~10月4日)約4ヶ月間、暖房期間(11月8日~4月16日)約5ヶ月間
時間:6:00~24:00の18時間
住宅:JIS C9612による平均的な木造住宅(南向)
部屋の広さ:機種に見合った部屋の広さ
年間電気代を計算する際の数式は
年間電気代 = 期間消費電力量(kWh)× 電気代単価
です。
エアコンのカタログに「期間消費電力量」が記載されています。
電気代の単価は、27円/kWh(主要電力会社10社平均単価)で計算します。
※この単価は、平成26年4月28日に公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表した規定です。
参考資料⇒電力料金の目安単価の改定に関する件|公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会
例えば、6畳エアコンで期間消費電力量が586kWhとすると…
586kWh(期間消費電力量)× 27円/kWh(電気代単価)=15,822円(年間電気代)
になります。
このように年間電気代を目安にして比較検討してみてください。
4.部屋の広さを確認する。
エアコンを効率よく使うには、部屋にあったエアコンを取り付けることです。
部屋の広さに合わないエアコンを取り付けた場合はどうなるのか?
部屋の広さよりも小さいエアコンを取り付けた場合
- 部屋を暖めたり、冷やしたりするのに時間がかかってしまう。
- 常にエアコンの能力を最大に使う為、適正なサイズのエアコンより電気代が高くなる。
- エアコンに負荷がかかる為、エアコン本体の寿命が短くなったり、故障が起こりやすくなる。
部屋の広さよりも大きいエアコンを取り付けた場合
- エアコンの効きが強すぎて、過剰に暖かくなったり、冷えすぎたりして、体調を崩す恐れがある。
- エアコンの能力を必要以上に使うため、電気代がかえって高くなる。
- 本来の適正なサイズのエアコンより、購入時の値段が高くなる。
などのデメリットが発生します。
購入の前に必ず部屋の広さを確認しておいてください。
5.建物構造や部屋の状況を確認する。
部屋の広さ以外にも、エアコンのサイズを決めるために考慮しておきたいポイントがあります。
- 建物の構造・断熱性能
- 部屋の階数・向き
- 部屋の用途
などです。
① 建物の構造・断熱性能
断熱は、建物の壁などから内部に伝わる熱の量を小さくすることです。
断熱性が高いと冷暖房効果が高くなり、同じタイプのエアコンでも、より広い部屋に使用できます。
一般的に鉄筋コンクリート造の住宅やマンションは、木造住宅よりも断熱性が高い傾向にあります。
エアコンの畳数の目安を見ても、鉄筋造の方が広い部屋に対応できるように表示されています。
ただし最近の木造住宅では、断熱性の高いものが多いため、エアコンのサイズを選ぶ際は注意が必要です。
うっかり大きめのサイズのエアコンを取り付けると、オーバースペックになる可能性があります。
関連記事⇒断熱材にはどんな種類があるの?7つの種類別に価格や性能をプロが徹底比較
② 部屋の階数・向き
エアコンの畳数の目安は、厳密に言うと
- 木造平屋南向き(和室)
- 鉄筋マンション南向き中層階(洋室)
という設定です。
例えば
- 一戸建の2階、マンションの最上階
- 西向きに窓がある部屋
- 高天井や吹き抜け、ロフトのある部屋
このような条件の部屋は、他の部屋に比べて冷暖房の効率が落ちます。
通常よりも1~2サイズ上のエアコンを選ぶ必要があるでしょう。
③ 部屋の用途
特に注意していただきたいのは、LDKに取り付けるエアコンです。
LDKはリビング、ダイニング、キッチンが一体化した間取りですが、部屋と同じサイズのエアコンを取り付けると失敗します。
例えばキッチンで調理をすると、火を使うので室温が上がります。
また、換気扇を回すことにより、室内の空気が外に逃げてしまうため、冷暖房をつけても効き目が悪くなります。
LDKに取り付けるエアコンは、通常サイズより大きいものを選ぶ必要があります。
また、子供部屋などあまり長時間使用しない部屋の場合は、価格重視でベーシックなモデルのエアコンを取り付けると良いでしょう。
6.エアコンの機能で選ぶ
現在売られているエアコンには様々な機能が付いています。
お金に余裕があれば、機能重視で選ぶのも良いでしょう。
加湿機能
冬場にエアコンを使用すると、室内が乾燥してしまうのが難点です。
加湿機能があると、屋外の空気から水分を取り込んでエアコンの風と共に送るため、部屋にうるおいをあたえてくれます。
換気機能
室温を変えずに換気を行える機能。
再熱除湿機能
エアコンで室内を除湿する場合は、温度が下がってしまいます。
再熱除湿では、冷えた空気を暖めなおしてから送風をするため、湿度を下げても寒くなりにくい特徴を持っています。
空気洗浄機能
部屋の空気を綺麗にしてくれる空気清浄機がついた機能です。
部屋の花粉やホコリなどのアレルギー物質をフィルターで除去します。
自動お掃除機能
フィルターについたホコリや汚れなどを、自動で掃除してくれる機能です。
エアコンに内蔵されたフィルター用のブラシで、ホコリをダストボックスに集めるタイプと、そのまま屋外へ排出するタイプがあります。
センサー機能
センサーを使って人のいる場所や活動量、天井や床、壁などを特定して、効率よく室内の温度をコントロールする機能です。
気流制御機能
フラップやルーバーなどを自在に動かし、直接風を体にあてないようにする機能です。
暖房時に足元を温め、冷房時には手足に冷たい風をあてないようにすることができます。
広い部屋や奥行きのある部屋まで風が届くロング気流や、広範囲に風を送るワイド気流などがあります。
除菌機能
イオンの力で菌やカビなどを制御して、空気を除菌する機能です。
7.新築住宅にエアコンをつける際の注意点
お部屋の壁にエアコンの穴(スリーブ)が開いていない場合はどうされますか?
おそらく多くの方がエアコンを購入した家電店の取り付け業者さんにお願いすると思います。
実はその際に建物の主要構造部材に傷をつけてしまうトラブルがあるのを知っていますか?
最近は見栄えの部分から、エアコンの真裏に穴を開けることが多いのですが、あまり無理をすると柱や筋交いを損傷させる恐れがあります。
トラブルを防ぐには、取付け業者さんと打ち合わせをして、構造部材がない部分をきちんと調べてもらってから設置工事をしてください。
8.冷暖房共用の場合の注意点
冬場にエアコンを使って暖房をする方は、必ず暖房の畳数を目安に選んでください。
暖房の方が冷房よりも消費電力が多く、もし冷房の畳数に合わせてエアコンを購入すると、暖房時に中々部屋が暖まらないことがあります。
エアコンサイズの選び方8選まとめ
最近では高性能のエアコンが多く発売されていますが、部屋の用途にあったエアコンを選びましょう。
あまりエアコンを使わない部屋に、高性能のエアコンを付けても経済的とは言えませんし、エアコンをよく使う部屋に値段を気にして小さなエアコンを取り付けると、電気代が高くなってしまいます。
予算と用途を考えながら、最適なエアコン選びをしてください。
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