戸建ての維持費はどれくらいかかるの?FPが教える一軒家の維持に必要なお金

憧れのマイホーム。

購入するときには、これから始まる住宅ローンのことばかり考えてしまいますが、実は他にも費用が掛かります。

これから長い期間住むとなると、どんな費用が掛かってくるのかとても気になることです。ではどんなものにいくらくらいかかるのでしょうか?

下記の項目ごとに戸建てに住んだ時にかかる費用について徹底的に解説します。

・住宅ローンからみた維持
・税金からみた維持費
・保険からみた維持費
・修繕費からみた維持費
・光熱費からみた維持費

この記事を読んで、憧れのマイホームをこれから手にする人も、すでに手に入れて先々不安な人も安心して住めるようにしましょう。

住宅ローンからみる戸建ての維持費

まず一番わかりやすい『住宅ローン』から見ていきましょう。住宅ローンには、下記の3種類があります。

全期間固定金利型

ローン完済まで金利が固定になっており、安心ですが利率は最も高くなっています。

しかしローンを支払っている間は同じ金利で固定されているので、経済状況や社会情勢に左右されることはありません。

その為返済計画が立てやすく、最初に金利が決まっているので購入のタイミングを見極めやすいのが特徴です。

変動金利型

金利は6か月ごとの見直しになります。
支払い途中で住宅ローンの利率が変動するので、金利が上がると返済額が増加するため一番リスクがあるのです。

固定金利選択型

選択期間中は金利が固定になっています。

利率は全期間固定金利型と変動金利型の中間くらいと考えてよいでしょう。

選択期間は、1年、3年、5年、10年、20年など用意されており、期間が長くなるほど利率は高くなります。

また固定金利期間が終了すると、再び固定金利か変動金利か選択することもできるのです。

上記の3種類の金利の選択だけでも先々払い続ける費用は変わってきますい。

ではどんな人にどんな金利があっているのか見ていきましょう。

メリット デメリット お勧めする人
全期間固定金利型 返済額が確定しやすい 他よりも金利が高め 家計に余裕がない人向け
(将来金利が上昇し、返済額が増えてしまうと家計の赤字が高まる可能性があります。負担を増やさないためにも住宅ローンの返済額が変わらない全期間固定金利を選択したほうがよいです)
変動金利型 手数料が安い場合がある 返済額が確定しない 家計にゆとりがある人向け
(他の金利タイプよりも金利が低く、借り入れ当初の返済額を抑えることが出来ます。また金利が低ければ、それに伴い月々の返済額も下がるのでその点はメリットがあるでしょう。しかし金利が上がってしまうと、返済額が高くなるのでそれに対応できる家計の人がお勧めです)
固定金利選択型 一定期間、金利が固定 返済額が確定しない 将来家計にゆとりが生まれる人にお勧め
(今は子供にお金がかかり、固定期間終了までには子育てが落ち着く人にお勧めです。また今後収入が増える、収入減が増えそうな人には良いでしょう)

では金利と期間に対して、どれくらい返済していくのか見ておきましょう。

下記は、1000万円あたりの返済総額になります。

15年 20年 25年 30年 35年
1.0% 1077万円 1104万円 1131万円 1158万円 1186万円
1.5% 1117万円 1158万円 1200万円 1242万円 1286万円
2.0% 1158万円 1214万円 1272万円 1331万円 1391万円
2.5% 1200万円 1272万円 1346万円 1422万円 1501万円
3.0% 1243万円 1331万円 1423万円 1518万円 1616万円

見ていくとわかるように、返済期間が長くなればなるほど、支払総額は高くなっていきます。

計画的に無理のない範囲で返済期間を短くしていくことがお勧めです。

では年収に対してどれくらいの物件価格が良いのかも見ていきましょう。

下記は、100万円を借りた際に月々の返済額がいくらになるのかを、返済期間と金利に合わせて算出したものです。

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この数字を利用して、月々の返済額を見ていくことが可能になります。

20年 25年 30年 35年
1.00% 4599円 3769円 3216円 2623円
1.10% 4644円 3814円 3263円 2870円
1.20% 4689円 3860円 3309円 2917円
1.30% 4734円 3906円 3356円 2967円
1.40% 4780円 3953円 3403円 3013円
1.50% 4825円 3999円 3451円 3062円
1.60% 4872円 4047円 3499円 3111円

住宅ローンの借入額  ÷ 100万円×100万円あたりの毎月の返済額= 月額返済額

(年間返済額+継続的費用) ÷ 税込み年収 × 100 =  年収負担率

この年収負担率が25%を目安に設定したほうがよいとされています。

例えば、年収600万円のサラリーマンが、35年で1.30%の金利のもと3000万円の戸建てマイホームを購入したとします。

3000万円  ÷ 100万円  × 2967円  =  89,010円(月々の返済額)

(1.068,120円+50,000) ÷   600万円  ×  100  =  18.6%

この場合、25%以下になっているので安心してマイホームを購入することが可能になります。

年収と、物件価格でどれくらいになるのか計算してみてください。

保険からみる戸建ての維持費


家を購入する際に一緒に検討するのが保険です。

保険もいくつか種類がありますので、知っておくとよいでしょう。

団体信用生命保険


住宅ローンは借入額が高額な為、返済期間中に万が一というときのために『団体信用生命保険』というものがあります。

これは、住宅ローン返済中に死亡もしくは高度障害になった場合に本人に代わって住宅ローン残高を支払うというものです。

もしもこの保険に入っていない場合に、家長に何かあった場合でも残された家族で住宅ローンを支払い続けなくてはなりません。

そんなときのためにとても重要な保険なのです。

近年では通常の団信の補償に加えて、三大疾病保証付き、七大疾病保証付きなど。特約付きのものも出ていますのでどんなものがあるのか調べていきましょう。

そしてこの団信ですが、保険料の支払いに関しては、金融機関が負担してくれる場合と別途支払うところなど様々です。

借り入れ予定の銀行はどのようにしているのか事前に調べてください。

火災保険

家を購入して住宅ローンを組んだ際に必ず入らなくてはならないのが『火災保険』です。

金融機関と正式に住宅ローンを組む際には必ず『金銭消費貸借契約』にも火災保険の加入は条件として組み込まれています。

これは、万が一融資していた家が火災で焼失してしまうと所有者は他に住まいを探さなくてはなりません。

その場合、住宅ローンと新しい住まいの住居費が必要となり、最悪の場合住宅ローンの返済が出来なくなってしまうのです。

通常住宅ローンが支払えなくなってしまった人には、金融機関は抵当権を設定しているので住宅を売却することが出来ます。

しかし火災で家が焼失してしまうと、金融機関は家を売却することが出来ないため、必ず設定することになっているのです。

価格の相場としては、3000万円~7000万円の戸建ての場合、年間12,000円~20,000円程度となります。

以前は長期契約も出来ましたが、2015年10月から最長で10年に変更になりました。

またこの火災保険には、地震保険や風災などを保証してくれるものもあります。

近年、地震や大型台風など、自然災害も増えていますので既に住宅購入をした方も、マイホームの保険がどのようになっているのか見直してみることをお勧めします。

税金からみる戸建ての維持費

では次に税金面から戸建ての維持費を見ていきましょう。

まず、戸建てを購入する際にかかる税金は下記になります。

固定資産税


土地・家屋の所有者に対して、その固定資産の所有する市町村が課税する地方税のことです。

固定資産の評価額をもとに3年おきに見直され、税率は1.4%です。

資産を所有している限り毎年徴収される税金です。

都市計画税

市街化区域内の土地、家屋に対して課せられる税金です。

これも物件の評価額によって算出され、0.3%の税率です。

固定資産税・都市計画税は、4000万円の新築住宅の場合でマンションの場合は年間23万円程度、戸建ての場合には18万円程度になります。

不動産取得税

これは毎年徴収されるのではなく、取得したときに一度だけ支払うものです。

しかし特例があり、新築住宅及び20年以内の中古住宅の場合、床面積が50㎡から240㎡で自ら居住する不動産であれば一定額の控除があります。

住宅ローン同様に、必ずかかる費用として考えておきましょう。

修繕費からみる戸建ての維持費

マンションの場合、住宅ローンの他に『管理費』と『修繕積立金』が徴収されることが多いですが、戸建ての場合は自身で行わなければなりません。

長い期間住んでいると、家も老朽化してきますので一定期間でメンテナンスを行わなければならないのです。

では一体どれくらいかかるのか見ていきましょう。

外壁塗装

新築一戸建ての場合、7年~10年経過すると外壁の汚れは劣化が出始めます。

その為、大切なマイホームを守るために、しっかりとメンテナンスをしていかないとなりません。

外壁の塗装は、きれいにすることが目的ではなく、保護することを目的としています。

この保護を怠ってしまうと、雨漏りが起きたり、柱を腐食させる可能性がありますので注意してください。

メンテナンス時期の目安としては、10年です。

下記のセルフチェックを元にマイホームのメンテナンス時期を見極めてください。

□壁を触ると白い粉がつく
□ひび割れがある
□シーリングが割れている
□塗膜がはがれている
□塗膜が膨れている

上記をチェックして当てはまるものが出てきたら、外壁塗装を検討してください。

また外壁の塗装に関しては、直接家に営業に来る塗装会社もあります。

悪徳会社もありますので、注意しましょう。

屋根

外壁の次に重要なのが、屋根です。材質によってもメンテナンス方法が変わりますので気を付けましょう。

スレート屋根 日本瓦屋根 ガルバニウム鋼板屋根
耐久性 低い 高い 高い
メンテナンス 必要 不必要 不必要
耐震性 高い 低い 高い
多い 少ない 少ない

スレート屋根


スレート屋根は、4.5mmの厚さでできています。

85%がセメント15%が石綿で形成されているので屋根自体に防水性はなく塗装で守ってあげる必要性があります。

メンテナンスをしてあげないと、雨漏りが起きたりカビやシミにより、シックハウス症候群の健康被害をもたらす可能性もありますので、しっかりとメンテナンスをして下さい。

定期的に塗装をすればスレート屋根も30年~50年は持つと言われています。

塗料 耐久年数 費用
アクリル 3年~5年 1,000円~2,000円/㎡
ウレタン 5年~7年 1,500円~2,500円/㎡
シリコン 7年~10年 2,000円~3,500円/㎡
フッ素 15年以上 3,000円~5,000円/㎡
無機 15年以上 3,500円~5,000円/㎡

耐久年数と費用を見比べて、定期的にメンテナンスをして下さい。

光熱費からみる戸建ての維持費

次に光熱費を見ていきましょう。これは、賃貸でもマンションでもかかる費用ですが、戸建ての場合には選択肢が1つ増えます。それは太陽光発電です。

通常光熱費は、①電気代②ガス代③水道代の3点です。

しかし皆さんご存知の通り近年、オール電化住宅も増えてきています。全体的な光熱費を抑えるために何が一番いい選択なのでしょうか?

オール電化住宅にも、メリットデメリットを見てみます。

オール電化のメリット


お湯や暖房を安く使える

オール電化の最大のメリットです。

電気代の中でも一番費用の掛かるお湯と暖房にかかる費用を安く抑えることが可能になります。

夜間の電気単価が安いときの電気を利用するのです。

>基本料金を一本化できる

今までは電気とガスの基本料金を払っていたものが、ガスの基本料金がなくなります。

住宅内に熱源を持たないので安心

炎が発生しないので、ガスよりも火災に対する安全性が高いと考えられています。

また室内に二酸化炭素を増加させないので、その点もメリットがあります。

震災時にタンク内の水を利用できる

震災時などタンクの水を一時的な生活用水として使用することが出来ます。

(飲料としては不可)また震災時は、電気・ガス・水道の中でも電気の復旧が一番早いと言われています。

オール電化のデメリット

メリットが分かったところでデメリットも見ていきましょう。

昼間の電気代が高くなる

オール電化向けの料金プランは、夜間に安い単価で設定されているため、日中の電気代が高めに設定されています。

設置コストが高額

エコキュートや蓄熱暖房機は、本体費用他設置工事費がかかりません。

設置費用と、安くなる光熱費のバランスを調べることがとても重要です。

IHクッキングヒーターは好き嫌いがある

今までずっとガスコンロを使用していた人の中には、IHクッキングヒーターを嫌う人がいます。

また調理器具も専用のものが必要になってきますので、今まで使用していたものが使えなくなる可能性もあるでしょう。

以上が、光熱費から見た維持費です。

ただしこれに関しては、家族の人数や使い方によって大幅に変わってきます。

重要なのは、かかる費用の軽減です。どのような方法が、一番得かを家族で話し合ってください。

戸建ての維持費まとめ

・住宅ローン
・税金
・保険
・修繕費
・光熱費

5つの項目で、戸建て住宅にかかる維持費を見てきました。

私たちが快適に生活するためには、想像以上にお金がかかります。

でもどのような方法が家族にあっているのかを知ることで、その負担は少しずつ減っていくのです。

知識と情報を得て、満足したマイホーム購入と生活が送れるようにして下さい。

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