ローコスト住宅の特徴とは?安い家ができる理由とプロが教えるメリット・デメリット

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家を建てるために、少しでも品質が良くて価格の安い家にしたいと考えますよね。

ローコスト住宅は通常の住宅に比べてかなりの低価格を実現させています。

でも「なぜそんなに安い家ができるのか?」「手抜き工事をしているのでは?」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、気になるローコスト住宅の特徴、安い家ができる理由、メリットやデメリットはどんなところかを詳しく解説していきます。

また本文に入る前に、家づくりにおいて最も重要なことを伝えさせてください。

マイホームを建てたい!と考えたら、何よりも先に始めなければならないことがあります。

それは、「出来るだけ多くの住んでいる地域に対応している住宅メーカーの資料集めすること」です。

ここだけの話、家づくりで後悔している人のほとんどは、この「住宅メーカーの比較」を怠っていたというケースが非常に多いのです。

例えば、5,6社見ただけで住宅展示場で一目惚れした家に決めてしまったり、営業の人の話に流されてしまったり・・・。

ほとんどの人にとって家は一生に一度の大きな買い物。

後から、改築や建て直しをすることになり、何千万円もの損をしてしまう方も実際に存在します。

そんな失敗をしないためにも、事前に多くの住宅メーカーのカタログを集め1度は比較してみることが何よりもまず最初にやるべきことなのです。

「でも数多くある住宅メーカーからカタログを取り寄せるなんて、時間もかかるし面倒くさい」

ほとんどの人がそう思うでしょう。

そこでぜひ活用してほしいのが、SUUMOのカタログ一括請求サービスとNTTデータグループが運営する家づくりのとびら

マイホームの建設予定地を入力するだけで、そのエリア対応の住宅メーカーのカタログをスマホから簡単に取り寄せることが出来ます。

SUUMOでは工務店を中心に、家づくりのとびらはハウスメーカー中心に無料で資料を取り寄せられます。

「予算的にハウスメーカーは厳しい。。。」

「絶対に知名度のある会社がいい!」

このように先入観を持つのではなく、まずは必ず1度出来るだけ多くの住宅メーカーに目を通して下さい。

最初は比較対象じゃなかった会社や、名前も知らなかった会社が実は自分たちにとってはベストな住宅メーカーだったという方は非常に多いです。

後から取り返しのつかない後悔をしないよう、面倒くさがらず資料を取り寄せてしまうことをおすすめします。

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それでは解説を進めていきます。参考にして下さい!

プロが教えるローコスト住宅6つの特徴

まずはローコスト住宅の特徴を1つずつみていきましょう。

6つのポイントからローコスト住宅の特徴を把握した上で、家づくりの参考にしてくださいね。

1.ローコスト住宅の坪単価はいくら?ホントに価格は安いのか

ローコスト住宅の坪単価の相場は坪30万円から40万円です。

通常の注文住宅が、坪50万円以上するのと比べてもかなり安くなっています。

またローコスト住宅を取り扱っているハウスメーカーの中には、坪単価に建築申請費用や地盤調査費用などを含んで表示しているメーカーもあり、よりいっそう割安感を強調しています。

ちなみに、建物本体工事価格以外の諸経費等を坪単価に含む場合、ハウスメーカーは「コミコミ価格」と表示して宣伝しています。

各メーカーによって含んでいる内容が違いますので、良く確認をしてください。

2.ローコスト住宅の間取り

ローコスト住宅の場合、間取りがシンプルで建物が四角い形をしています。

これは建物の凹凸をなくすことで、壁や屋根、基礎の面積を減らしてコストを削減するためです。

ローコスト住宅は規格住宅で、用意されている間取りプランから選ぶため、注文住宅のような自由度はありません。

自由設計のプランも用意されていますが、一から設計士が間取りを考える注文住宅とは違い、既存の間取りからプランを変更する形になるので、セミオーダーという表現が正しいと言えます。

3.規格住宅と注文住宅の違い

規格住宅とは間取りプランがあらかじめ決められている住宅のことを指します。

カタログなどを見て、その中から自分に合った間取りを選ぶことになります。

基本的に間取りや窓の位置などは変更できず、水回りの設備や床の色、壁紙などは、用意された種類やメーカーの中から選ぶことになります。

一方の注文住宅は、自分で自由に間取りを決めることができます。

基本的な間取りは決まっていることが多いですが、自分のこだわりを間取りや設備に反映させることができます。

住宅にそれほどこだわりがなく、あまり時間を掛けずに低価格で家を建てたい方には規格住宅が、デザインや間取り、設備にこだわりたい方は注文住宅が合っているでしょう。

4.標準仕様の住宅作り


住宅の価格が高くなる理由として、設備のグレードをあげたりオプションをつけたりすることが原因としてあげられます。

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注文住宅の場合、標準でついている設備が安いものであることが多く、その後オプションで様々な設備や機能を付け足すために、結果的に価格が高くなってしまいます。

一方のローコスト住宅の場合は、住宅に必要な最低限の設備を組み入れた状態で価格設定をしているため、後から付け足す必要がありません。

つまり、ローコスト住宅は最初から標準仕様の価格設定であり、注文住宅にはそもそも標準仕様という形がありません。

5.ローコスト住宅のアフターフォローや長期保証内容

ローコスト住宅を取り扱うハウスメーカーはアフターフォローが悪いといったイメージがありますが、そういうことはありません。

長期の無料点検メンテナンスや延長保証制度もあり、他のハウスメーカーと比べても遜色がないと言って良いでしょう。

ハウスメーカーのアフターサービスについては下記の記事で詳しく解説をしています。

関連記事⇒ハウスメーカーのアフターサービスはひどい?プロが教える保証内容やメリットと注意点

6.ローコスト住宅の安全性をチェック

家を新築する際は、必ず行政による書類の審査、検査を受ける必要があります。

建築確認、中間検査、完了検査と、建物が建築基準法に違反していないか、随時チェックを受けることになります。

建築基準法についてはe-Govで確認することができます。

参考⇒建築基準法|e-Gov

たとえローコスト住宅であっても、この行程を省略することはできませんので、一定の品質や安全性は確保されていると言ってよいでしょう。

安い家ができる4つの理由

家は多くの人にとって一生に一度の大きな買い物。

出来る事なら少しでも安く買いたいのは誰でも一緒ですよね。

ですが、なぜローコスト住宅は安い価格で作ることが出来るのでしょうか。

1.ローコスト住宅は使用する断熱材が違う


断熱材にグラスウールが使われていることが多いのが特徴です。

グラスウールはガラスを高温で溶かし繊維状にしたもので、低コストで施工できることから日本の住宅で一番広く使われている断熱材です。

吸音性が高く、高速道路などの防音壁に使われており、不燃材料なので燃えにくい性質を持っています。

それ以外に硬質ウレタンフォームを使う場合も多く、吹き付けを行うことで工期が短く済むメリットがあります。

断熱、防音、耐湿性能が高く施工品質が安定しますが、グラスウールよりも高価になります。

断熱材については下記の記事で詳しく解説をしています。

関連記事⇒断熱材にはどんな種類があるの?7つの種類別に価格や性能をプロが徹底比較

2.ローコスト住宅ではプレカットした木材を使用する

ローコスト住宅が安い理由として、専門の工場で加工した木材を現場に輸送して使用していることがあげられます。

事前にコンピューターで管理された機械を使用して加工するので、人件費が抑えられ、工期が短くなるメリットがあります。

規格住宅の場合、形が決まっているので大量生産が容易になります。

一方、注文住宅を建築するハウスメーカーの場合は、自前で工場を持って木材を加工する必要があるので、その分経費が本体価格に上乗せになってしまいます。

3.住宅資材・設備の固定化によるコストダウン

住宅に使用する建築資材や設備を固定化することで、大量発注、大量仕入れによるコストダウンを可能にしています。

例えば設備の場合、オリジナルの商品ではなく住宅設備メーカーが用意した既製品を使うことで、大量仕入れを可能にしています。

また、代理店を介さず直接メーカーと取引を行うことで、中間マージンを大幅に抑えることができます。

仕入れ先を複数持ってしまうと、価格交渉などに時間がかかり、そのための人件費が必要になってきます。

ローコスト住宅の場合は、資材などを大量発注できるネットワークを構築して経費削減を行っています。

4.人件費、広告宣伝費の削減によるコストダウン

間取りを固定化することで、建築をする際の打ち合わせ時間を短くすることができます。

これにより営業の人員を少なくすることができます。

また、建築の際にもあらかじめ加工された資材を使用するので、工期が短く職人の人件費を削減するこができます。

広告宣伝費についても、大手ハウスメーカーの場合は全国ネットでCMを放映しています。

しかし、ローコスト住宅を取り扱うメーカーは、地元の放送局のスポットCMやインターネットによる広告が目立ちます。

総合住宅展示場のような場所には出展せず、自前のモデルハウスを用意している場合が殆どです。

モデルハウスを数か月後に販売して、また新しい場所にモデルハウスを建てるというやり方も行っています。

ローコスト住宅の豆知識

ローコスト住宅は価格の安さが魅力ですが、同じ規格住宅でも坪数が小さくなると坪単価が高くなることを覚えておいてください。

これは住宅を建築する費用は水回りなどの設備に占める割合が多く、例え面積が小さくなっても設備の大きさやグレードは変わらない為です。

例えば40坪の住宅で坪単価が33万円だったとすると、30坪にした場合は坪単価が36万円程になります。

ローコスト住宅は価格が安いのはもちろんですが、それ以外のメリットやデメリットなども紹介していきます。

イエカウでは下記記事にてローコスト住宅含め、各ハウスメーカーや工務店の坪単価や特徴をまとめています。

参考にしてください。

関連記事⇒ハウスメーカーランキング2019【完全保存版】建築士がおすすめする39社

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ローコスト住宅のメリット


ローコスト住宅の特徴と安い理由が分かったところで、次はローコスト住宅のメリットをみていきましょう。

ローコスト住宅の良い点を理解した上でハウスメーカー選びを進めてください。

1.ローコスト住宅は工期が短い

住宅が規格化されており、決まった資材や設備を使用するため工期が短くすみます。

一般的な在来工法の場合だと、工期は平均4ヶ月から6ヶ月かかりますが、ローコスト住宅は3ヶ月程度で建築されます。

2.ローコスト住宅は品質が一定

同じ建材・設備を大量に仕入れるため、住宅の品質を一定に保つことができます。

また、同じ規格型の住宅がたくさん作られているので安心感もあります。

3.住宅ローンの負担が少ない

建築価格が安いので住宅ローンの借入額や金利が安くすみます。

世帯年収の低い方でも住宅を建てることができる上に、余裕のある返済計画を立てることで、将来の建物の修繕費や子供の教育費に資金をまわすことができます。

ローコスト住宅のデメリット

メリットを理解したところで、ローコスト住宅のデメリットについてもみていきましょう。

良い点があれば悪い点があるのはどの商品やサービスに関してもいえること。

悪い点を把握しておくことは家づくりにおいても非常に重要です。

1.ローコスト住宅は大幅な変更ができない


ローコスト住宅は規格住宅のため、大幅な変更ができません。

例えば間取りは用意されたプランの中から選ぶことになりますし、設備は指定された住宅設備メーカーの商品から選ぶことになります。

規格住宅ですのでカスタマイズにはあまり向いていないと言えます。

どうしてもカスタマイズをしたい場合は、通常の工事費用よりも高くなりますが、相談の上で行うことも可能です。

2.ローコスト住宅はオプションを追加すると高くなる

ローコスト住宅は規格設計がメインですので、もし標準仕様以外の建材や設備を使用すると、通常よりも価格が高くなります。

例えキッチン1つだけをとっても、別のルートから商品を取り寄せることになりますので、余分な経費がかかってしまいます。

あれもこれもとオプションを追加していく内に、どんどん価格が高くなるのはこれが原因です。

ローコスト住宅の場合でも、オプションを追加していくと結果的に注文住宅と変わらない価格になりますので、注意が必要です。

3.ローコスト住宅は値引きが期待できない

住宅設計の打ち合わせをおこない、見積りが出た段階で値引き交渉をするお客様も多いでしょう。

注文住宅で建築をする場合は、費用もそれなりに高いものになりますので、やはり「少しでも安くしたい」というのが正直な気持ちであると言えます。

しかしローコスト住宅の場合は、最初から自社の利益率を低く設定していることが多いため、値段の交渉は期待できません。

また規格住宅のため、価格を下げることもできませんので、注意してください。

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ローコスト住宅まとめ

ローコスト住宅の特徴を見てきましたが、各住宅メーカーの企業努力と工夫により低価格化を実現させていることに気が付きます。

住宅の品質と安全性を落とさず、いかに無駄を省いてシンプルにするかを考えています。

車を購入するときに「高級車にのりたい」と思う方と「普通の乗用車で構わない」と思う方がいますよね。

住宅も同じで「こだわった造りにしたい」と考える方と「安くても良いから家が欲しい」と考える方がいて当然です。

ローコスト住宅は決して高級志向ではありませんが、一般の庶民でも手が届く標準的な住宅を安く提供してくれます。

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