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いざ住宅を建てるとなった場合、やらないといけないことが山積みです。
ローンや登記などの手続きもしなければならず、できることなら面倒な手続きや作業は省きたいところですよね。
地鎮祭といえば、住宅の着工時に行う宗教的な儀式。
事故やトラブルがないように、安全を祈願する祭祀ですね。
この地鎮祭についてですが、やるからには神主さんに依頼をし、謝礼を払わないといけません。
時間も費用もかかるでしょうから、できればやりたくないと考える人もいることでしょう。
今回は地鎮祭とは何か、なぜやるのか、やるとしたらどのくらいの費用と時間がかかるのかを解説します。
また本文に入る前に、家づくりにおいて最も重要なことを伝えさせてください。
マイホームを建てたい!と考えたら、何よりも先に始めなければならないことがあります。
それは、「出来るだけ多くの住んでいる地域に対応している住宅メーカーの資料集めすること」です。
ここだけの話、家づくりで後悔している人のほとんどは、この「住宅メーカーの比較」を怠っていたというケースが非常に多いのです。
例えば、5,6社見ただけで住宅展示場で一目惚れした家に決めてしまったり、営業の人の話に流されてしまったり・・・。
ほとんどの人にとって家は一生に一度の大きな買い物。
後から、改築や建て直しをすることになり、何千万円もの損をしてしまう方も実際に存在します。
そんな失敗をしないためにも、事前に多くの住宅メーカーのカタログを集め1度は比較してみることが何よりもまず最初にやるべきことなのです。
「でも数多くある住宅メーカーからカタログを取り寄せるなんて、時間もかかるし面倒くさい」
ほとんどの人がそう思うでしょう。
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「予算的にハウスメーカーは厳しい。。。」
「絶対に知名度のある会社がいい!」
このように先入観を持つのではなく、まずは必ず1度出来るだけ多くの住宅メーカーに目を通して下さい。
最初は比較対象じゃなかった会社や、名前も知らなかった会社が実は自分たちにとってはベストな住宅メーカーだったという方は非常に多いです。
後から取り返しのつかない後悔をしないよう、面倒くさがらず資料を取り寄せてしまうことをおすすめします。
それでは解説を進めていきます。参考にして下さい!
もくじ
地鎮祭とは?
地鎮祭とは住宅などの建物をこれから建てるにあたって事前に行われる日本の伝統的な祭祀です。
どのような祭祀になるのかは、神道様式か、もしくは仏教様式を選ぶかによって変わってきます。
地鎮祭を行う目的は、主にその土地の神様から土地を使用してもらうためのお願いと、無事に工事が終わるように安全を祈願することですね。
事故や災害などの不幸を避けるための厄除けとして地鎮祭を行うということでしょう。
地鎮祭について神社本庁のHPで下記のように解説がなされています。
地鎮祭とは、建物の新築や土木工事の起工の際などに、その土地の神様を祀り、工事の無事進行・完了と土地・建造物が末長く安全堅固であることを祈願するために、おこなわれる祭りです。
一般には「じまつり」などとも呼ばれ、国土の守護神である大地主神おおとこぬしのかみと、その地域の神様である産土神うぶすなのかみ、またその土地の神々である「此の地を宇志波伎坐うしはきます大神等」をお祀りします。
地鎮祭は地域によりお祭りの仕方が異なる場合もありますが、基本的な祭儀の流れは神社の祭儀とほぼ同様です。そのなかでも特徴的なこととして三つの行事がおこなわれます。
一つは祓はらいの行事であり、四方祓しほうはらいの儀と称して、祭場四方の敷地を大麻で祓ったり、半紙と麻を切って作った切麻きりぬさなどを撒き、祓い清めます。
二つ目は起工の行事であり、刈初かりぞめの儀・穿初うがちぞめの儀と称して、施主・施工者が忌鎌いみかま・忌鍬いみくわ・忌鋤いみすきなどにより、草を刈り、地を穿つ(掘る)所作をおこない、神様に工事の開始を奉告します。
三つ目は供物の行事であり、鎮物しずめもの埋納の儀と称して、神霊を和め鎮めるために鎮物の品を捧げて、工事の無事安全を祈念します。
土地の神に敬意をはらい、使用の許しを得て、工事の安全と生活の平安を祈願するという祭りの意味は、まさに日本人の生活習慣における伝統や信仰に基づいたものといえます。
出典:地鎮祭について|神社本庁
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もちろん、地鎮祭をやったおかげで不幸に遭わなかったという統計的なデータがあるわけではありません。
あくまで日本で昔から行われる伝統的な習慣のため、人によってはお金もかかるのでやりたくないと考えることもあるでしょう。
では、地鎮祭を行う場合、どのくらいの費用と時間がかかるのでしょうか?
地鎮祭を行うのに必要な費用
地鎮祭にかかるコストは、どのくらいの規模でやるのか、どこでやるのかによって異なってきます。
どのようなコストがかかるのかというと、神主に依頼するためにかかる初穂料、地鎮祭を行うための祭壇などにかかるコスト、引き出物などにかかるコスト、など。
まず初穂料についてですが、こちらはだいたい5万円前後の費用がかかります。
それと初穂料を渡す際には、必ず熨斗袋を用意してください。
初穂料とは別に、地鎮祭を行うにあたって祭壇を設置する他、雨天に備えてテントを用意する必要があります。このコストとして、だいたい8万円前後の費用がかかりますね。
そして、地鎮祭に参加する人への引き出物やお弁当代などがかかります。これは人数によって価格が左右されるので、必ず関係者の数を把握しておきましょう。
初穂料や玉串料だけならば5万円ほどなのですが、それ以外のコストをすべて含めると10万円を超えることが多く、場合によっては20万円以上かかることもあります。
ただでさえ不動産という、高い買い物をしているだけに、地鎮祭のコストはできれば節約したいところですね。
以上のように、地鎮祭にはそれなりのコストがかかります。
住宅を建てる際には、土地や建物の購入にかかる費用だけでなく、地鎮祭にかかるコストも計算して予算を組みましょう。
関連記事⇒住宅購入予算の決め方~プロが教える家を建てる家を建てる費用の目安とシュミレーション
地鎮祭にかかる時間
地鎮祭の流れは、神式か仏式かで異なります。一般的には神式のルールで行いますね。
神式の地鎮祭の場合、まず手水から始まり、修祓、降神、献饌、祝詞奏上、四方祓、地鎮、玉串奉天、撤饌、そして神様に戻っていただくための昇神を行います。
昇神後、お供えしたお酒を頂戴する神酒拝戴を行い、お供え物を頂く直会をして、地鎮祭は終了となります。
もっとも直会はそのまま宴会になってしまうことが多いので、場合によってはさらに長くなるでしょう。
地鎮祭によっては飲酒運転を避けるために、アルコールを地鎮祭では用いず、お弁当だけを配布して終了することもあります。
宴会をしないにしても、近隣への挨拶や記念撮影などをするため、かなりの時間がかかります。
ただ事前に相談すれば、簡略化することも可能です。
簡略化した地鎮祭の場合ならば、だいたい1時間もあれば地鎮祭は終了します。
地鎮祭は集まる関係者の数が増えれば増えるほど、挨拶などの作業に追われ、時間がかかります。
できるだけ時間を短縮したいなら、規模を小さくし、少ない人数で行うと良いでしょう。
地鎮祭はやる必要性はあるのか?
地鎮祭の目的は確かに厄除けで、事故やトラブルに遭わないように安全を祈願することです。
もちろん、事故や災害というのはやってくる時はやってくるものです。
安全を祈願するだけで事故や災害を防げるのであれば苦労はしません。
それだけに、人によっては地鎮祭はやる必要がないのではないのかと感じることでしょう。
ただ、地鎮祭をやるメリットは何も厄除けだけではありません。
地鎮祭を通じて近隣の方に挨拶をすることで、良好な人間関係を構築することができます。
特に、遠方からやってきた人の場合、地鎮祭を行っておかないと、近隣の住民との関係性が悪くなってしまうリスクがあります。
遠方からやってくる人というのは、そこに元々から住んでいる人からすれば、どんな人かわからない相手です。
もしも信用できない相手だったどうしようと不安にも感じていることでしょう。
そこで地鎮祭を行い、近隣の住人に挨拶をしておけば、住む前の段階でしっかりとした人物だと印象付けることができます。
ひいては、住宅に入居後早々より近隣の住人たちと良好な関係を築けるでしょう。
住宅の生活を快適にするためには、周囲の住環境にも注意しなければなりません。
地鎮祭はこれから住宅を建てるにあたり、近隣の住人に挨拶をできる絶好のタイミングです。
近隣の住人と良好な関係を構築するためにも、地鎮祭はやっておいた方が良いでしょう。
地鎮祭を簡略化する方法
地鎮祭を行いたいけれど、どうしてもコストを削減したい、もしくは遠方のため時間を割けないなどの事情がある場合は簡略しましょう。
地鎮祭を簡略化することで、通常よりもコストを安くし、時間を短縮することができます。
簡略化された地鎮祭を行う場合、まず土地の土を取り、バケツなどに入れて地鎮祭を行う神社へ向かいます。
神社にてお祓いをして頂いた後に地鎮札を渡してもらえます。
続いて、お祓いで清めてもらった土を土地の四隅に戻し、塩と清め酒を撒きましょう。
その後、施工会社に地鎮札を託したら、簡易式の地鎮祭の流れは終了となります。
この簡略化された地鎮祭を行う場合、神主に支払う玉串料も2万円程度で済みます。
それ以外のコストもかからず、時間も取られないので、忙しくて時間を割けない方やコストを避けたい方にオススメの方法ですね。
地鎮祭を行う際の注意点
厄除けだけでなく、近隣住民との顔合わせもできるなど、地鎮祭のメリットは意外と多いです。
良好な人間関係を構築するためにも、地鎮祭はやっておいた方が良いのですが、いざやる場合、注意するべきことがあります。
例えば、日付。
地鎮祭は大安や先勝、友引などの吉日の午前中に行うのが一般的です。
ただ、やるにしても神主や施工会社との都合も考えなければなりません。
地鎮祭を行う際にはいつやるのか、必ず関係者と相談して時間を調整してください。
地鎮祭をするにしても、地鎮祭を行ってくれる神主を探したり、お供え物を用意するなど、やるべきことは多いです。
ただでさえ土地探しや施工会社、融資の相談など忙しい時期となるでしょうから、時間が空いているうちに地鎮祭の準備も進めておきましょう。
これらの手続きについてですが、面倒だと思うならハウスメーカーに依頼してみましょう。
ハウスメーカーに地鎮祭を依頼するメリット~お酒やお供え物の準備も任せられる
地鎮祭を行う場合、神主に依頼するなど、面倒な作業が多いです。
しかし、ハウスメーカーに手続きをお願いすれば、地鎮祭の手続きを代わって行ってもらえるので楽ができます。
ハウスメーカーに地鎮祭を依頼するメリットというと、他にもコストが安くなる、お供えモノの準備が不要になる、など。
ハウスメーカーに依頼すると、代わりに地鎮祭の手続きを代行してもらえます。
コストに関しても、比較的安く請け負ってもらえるので、地鎮祭のコストを節約できます。
さらに地鎮祭では神様へのお供え物を用意しなければならないのですが、ハウスメーカーに任せてしまえばこの手続きをしないで済むので楽ができますね。
このお供え物を自分で用意する場合、地鎮祭に相応しいものを選ばないといけません。
一般的には日本酒を選ぶものですね。
さらに、熨斗紙を付けなければならず、準備が意外と大変です。
これらの手続きをハウスメーカーに任せると、お供え物の準備に時間を取られずに済むので、住宅の購入などに専念できます。
地鎮祭で用意するべきお供え物は清酒だけではありません。
事前に洗米して乾かしたお米や塩、水、海の幸、山の幸、野菜、など。
これらの準備を本来では自分でしなければならないところを、ハウスメーカーに任せてしまえばすべて代わりにやってもらえます。
地鎮祭のコストを削減できるだけなく、準備に必要な作業を代わりにやってもらえるなど、ハウスメーカーに任せるメリットは意外と多くあるのですね。
地鎮祭での服装やマナー
確かに準備などに関して言えば、ハウスメーカーに任せてもらうことができます。
ただ実際に参加するのは当事者です。
失礼にならないように、正しい服装で参加し、マナーのある振舞をしましょう。
地鎮祭に参加する際には、派手な服装や露出の多い服装は避け、清潔感のある服装を意識しましょう。
落ち着きのある服装などがオススメですね。
ラフな格好でも大丈夫なのですが、華美な服装は避けておきましょう。
さらに、近隣への挨拶まわりをする際には、失礼な態度にならないよう、丁寧に接しましょう。
この時、ハウスメーカーに依頼しているのであれば、挨拶まわりで手渡す粗品を用意してもらえます。粗品を持って挨拶まわりを行ってください。
近所への挨拶が完了してようやく地鎮祭は終わりとなります。最後まで気を抜かず、マナーのある態度で参加しましょう。
上棟式と地鎮祭の違い
住宅の建設にあたって行われる祭祀というと地鎮祭だけではありません。
上棟式もあります。どちらも日本に古くからある儀式なのですが、違いはあるのでしょうか?
着工前に行う地鎮祭と違って、上棟式はある程度工事が進んでから行うなどの違いがあります。
上棟式では主に施工会社が中心となって執り行われます。
簡易的な祭壇を設置し、塩やお酒などを置いて厄除けを行います。
上棟式で紅白の餅を撒いて災厄を祓う儀式のことを散餅の儀などと呼びます。
地域によってそれぞれに独自の習慣のある上棟式ですが、必ずしも強要されるものではありません。
地鎮祭は行うけれど、上棟式は行わないということもありますので、無理に行わなくても大丈夫です。
あくまでも気持ちの問題なので、やるかやらないかは状況を見て判断した方が良いですね。
ただ、上棟式をやらないならやらないで、事前に伝えておいた方が良いでしょう。これは地鎮祭についても同じことが言えます。
上棟式をやらないと事前に伝えておかないと、後々になってトラブルに発展しやすいです。
上棟式をするならするで準備があるので、事前に伝えておかないとこの準備が無駄になってしまいます。
余計なトラブルを回避をするためにも、上棟式をやるか否かは早めに決めておきましょう。
地鎮祭当日に雨が降った場合の対処方法
地鎮祭をする場合、事前に施工会社などの関係者と予定を合わせて日時を調整するものなのですが、それでも天候が悪く、当日になって雨が降ってしまうこともあります。
もしも雨が降った場合、地鎮祭は中止になるのでしょうか?
実は地鎮祭当日に雨が降ると、それは縁起が良いと見なされてしまうのですね。
そのため、雨でも地鎮祭は行うことがあります。
もちろん、豪雨や台風など、明らかにできない場合は中止になるでしょうが、そうでなければたとえ雨でも行うことがあります。
雨が降った場合、中止にするか否かは神主の匙加減にもよるので、事前に雨の場合はどうするのか話し合いで決めておきましょう。
ただ雨の中で地鎮祭を行うとなると、地面がぐちゃぐちゃになってしまう恐れがあります。
雨が降った時の対策として、シートを敷くか、砂を巻くなどの対策をたてておいた方が良いですね。
さらに、雨に濡れないように傘を準備しなければなりません。
といっても地鎮祭の最中に神主が傘を持つことはできませんので、神主が濡れないようにテントも準備しないといけないです。
以上のように、雨が降ると色々と準備するモノが増えてしまうため、コストが嵩みます。
雨降って地固まるという諺があるため、地鎮祭に雨が降ることは縁起が良いと見なされがちですが、やはり雨は降らないに越したことはないでしょう。
地鎮祭をする際には、天気予報などもチェックし、晴れの確率が高い日に行った方が良いですね。
地鎮祭まとめ
住宅を建てる際には、工事の前に神主を呼び、事故やトラブルなどに遭わないよう安全を祈願するための地鎮祭を行います。
地鎮祭を行う場合、費用と時間がかかるので注意しましょう。
地鎮祭には厄除けだけでなく、周辺の住民との良好な関係を築けるという利点もあるので、住宅の建設の際にはぜひともやっておきましょう。
ただし、どうしても時間がなくて忙しく、予算も割けないというのであれば、簡易的な地鎮祭でも大丈夫です。簡略化された地鎮祭ならば、通常よりも安く、時間も短縮されます。
今後何十年と過ごす住宅です。将来の安寧を祈るためにも、地鎮祭はやっておきましょう。
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