二世帯住宅のメリットとデメリット~プロが教える間取りや親との同居で失敗しない方法

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二つの世帯をつなげられる二世帯住宅ならば、親子双方の世帯が安心して暮らすことができます。

ただ、二世帯住宅にはまったく課題やデメリット、トラブルがないのでしょうか?

二世帯住宅でお互いに不満のない、快適な暮らしを送りたいなら、間取りに拘ることをオススメします。

間取りに失敗してしまうと、せっかくの二世帯住宅での暮らしが不便なものになってしまうからです。

今回はそのような失敗を防ぐためにも、二世帯住宅の特徴からメリット、デメリット、さらには間取りで失敗しないための方法について解説します。

また本文に入る前に、家づくりにおいて最も重要なことを伝えさせてください。

マイホームを建てたい!と考えたら、何よりも先に始めなければならないことがあります。

それは、「出来るだけ多くの住んでいる地域に対応している住宅メーカーの資料集めすること」です。

ここだけの話、家づくりで後悔している人のほとんどは、この「住宅メーカーの比較」を怠っていたというケースが非常に多いのです。

例えば、5,6社見ただけで住宅展示場で一目惚れした家に決めてしまったり、営業の人の話に流されてしまったり・・・。

ほとんどの人にとって家は一生に一度の大きな買い物。

後から、改築や建て直しをすることになり、何千万円もの損をしてしまう方も実際に存在します。

そんな失敗をしないためにも、事前に多くの住宅メーカーのカタログを集め1度は比較してみることが何よりもまず最初にやるべきことなのです。

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それでは解説を進めていきます。参考にして下さい!

二世帯住宅とは?

二世帯住宅とは、同じ建物に2つの世帯がそれぞれ別の世帯に住める住宅のことですね。

二世帯住宅に住む世帯というと、一般的には親世帯とその子供世帯が住むことをイメージしがちですが、さらに孫世帯も住む三世帯住宅もあります。

世帯を二つに分けている二世帯住宅ですが、それぞれの世帯が完全に独立しているわけではありません。

居室を二世帯に分けつつ、それ以外の設備はすべて共用している二世帯住宅もあれば、台所やトイレ、玄関なども独立させるタイプの二世帯住宅もあります。

もちろん、完全に二つの世帯を独立させるタイプの二世帯住宅もあるため、二世帯住宅だからといって必ずしも二つの世帯が同じ空間を共有しているというわけではありません。

二世帯住宅といってもどこまで共有するかでタイプが異なるということですね。

二世帯住宅の間取りを考える際には、どのような生活を望んでいるのかをまず考えておきましょう。

居室以外は共有して同じ空間で暮らす予定なのか、それとも完全に分離してお互いの生活には極力干渉しないようにするのか、お互いに話し合って納得のいく形で決めた方が良いです。

事前にどのような生活を望んでいるのか、しっかりと話し合いをしておかないと、後々になってトラブルに発展しかねません。

二世帯住宅にはメリットもありますが、デメリットもあるのです。

必ずどのようなデメリットがあるのか、よく調べてから間取りを考えましょう。

二世帯住宅のメリット

一つの住宅に2世帯が住める二世帯住宅ですが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

二世帯住宅のメリットというと、親世帯と子世帯でそれぞれに違いがあります。

まず親世帯のメリットですが、旅行に出かける際には子供に留守を任せられる、孫といつでも遊んで交流できる、など。

子供世帯が親世帯と離れて暮らすと、子世帯と話す機会が減ってしまいます。

子世帯に相談したいことがあっても、なかなか話すことも難しいでしょう。

しかし、二世帯で暮らせば、いつでもコミュニケーションを取ることができます。

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同様に、親世帯が旅行に出かける際には、子供に留守を任せられるので、戸締りなどについて不安にならず、安心して出かけられるというメリットがありますね。

他方で子世帯のメリットというと、共働きで子供の面倒が見れない時にお願いできる、食事の準備を手伝ってくれるので家事が助かる、住宅の購入にあたって経済的な支援を受けやすい、など。

最近は共働きで働く世帯が増えています。

共働きならば確かに収入は安定しますが、他方で子供の面倒が疎かになってしまうなどのデメリットがあります。

その点、二世帯住宅ならば、親世帯に子供の面倒を任すことができるので、共働きでも安心です。

もしも子供が熱を出して看病が必要になった際にも、親御さんに任せることで安心して仕事に出かけられるでしょう。

他にも、共働きだと家事をするのも大変ですが、親世帯に食事の準備などを手伝ってもらうことで、家事の負担を減らすことができます。

このように、二世帯で暮らすとなると、親世帯のサポートを受けられるので、家事や育児が楽になるというメリットがあります。

さらに、親世帯からの経済的なサポートを受けることで、新築の予算を確保できるなどの利点もありますね。

新築の住宅を子世帯だけの予算で建てようとすると、負担が大きいです。

しかし、親世帯からの経済的な支援を受ければ、子世帯だけの予算では購入できないような贅沢な新居を購入できるでしょう。

これらのメリットに加え、二世帯住宅だと相続税が安くなる、中古住宅を二世帯住宅にリフォームする際には税金が安くなるなどの税制面での優遇があります。

財務省のHPで下記のように記されています。

【居住用宅地の適用要件の緩和・柔軟化】
<二世帯住宅に居住していた場合の取扱い>

二世帯住宅については、内部で行き来ができるか否かにかかわらず、同居しているものとして、特例の適用ができるようにします。

出典:資産課税|財務省

税金が安くなるなど、実はメリットが多い二世帯住宅。

特に、共働きで家事をする時間的な余裕がないなど、仕事が忙しい子世帯ほど、親世帯からの協力を得られる二世帯住宅はメリットがありますね。

同様に、親世帯としても子世帯と同じ住宅で暮らすことで、孫の成長を見守りつつ、旅行をしたい際には留守を任せられるなど、利点が多いです。

二世帯住宅のデメリット


二世帯住宅のデメリットも、親世帯と子世帯で内容に違いがあります。

まず親世帯のデメリットというと、子世帯以外の人達とのコミュニケーションが減る、子世帯と暮らすことでストレスが増える、など。

二世帯住宅で暮らすとなると、確かに子世帯や孫との関わりが増えますが、その分だけ友人などとのコミュニケーションが減ってしまうというデメリットがあります。

特に今まで住んでいた場所を離れるという場合、その地域での繋がりが無くなってしまうため、今までの人脈などが希薄になってしまうでしょう。

もちろん、引っ越した先の地域で新たに近隣住人との親交を深めれば、新しい友人を得ることはできます。

ただ、新しい友人を作るというのも、気配りなどしなければならず、意外と大変でストレスが溜まりやすいです。

それは子世帯との関係も同じで、リビングを子世帯やその孫の友達が使用すると、自分たちが好きに使えず、ストレスが溜まりやすいなどのデメリットがあります。

さらに、防音がしっかりしていないと、子世帯の生活音が響きやすく、やはりストレスの原因になりやすいです。

特に孫がいる世帯の場合、高齢者と若い人とでは生活リズムが違うだけに、深夜まで生活音が響くとなかなか寝付けないなどの不便があります。

他にも、子世帯が共働きで普段より留守がちだと、自分たちが郵便物や荷物を受け取らなければならず、子世帯のために家事もしないといけないため、負担が多いなどのデメリットがありますね。

友達を自宅に呼びたくても、子世帯につい遠慮してしまうため、ご近所付き合いがし難く、交友関係を広げるのも難しいです。

他方で子世帯のデメリットというと、親世帯を気遣わないといけないのでストレスが溜まるというのが主要な短所でしょう。

特に姑との関係が良好でないと、ストレスになりやすいなどのデメリットが二世帯住宅にはあります。

いくら家族といえど、高齢者と若い人では生活リズムが違うだけに、配慮しなければならないことが多いです。

例えば、深夜にお腹が空いたので何か作ろうと思っても、既に就寝中の親御さんを起こすわけにはいかないので、静かに行動しないといけないなどのストレスがありますね。

他にも、郵便物や荷物などを親世帯に見られるなど、プライバシーが侵害されやすいなどのデメリットがあります。

だからといって、プライバシーを確保するために世帯を完全に分離してしまうと、リビングを二つ作らないとならず、部屋が狭くなってしまうなどのデメリットが発生してしまうだけに、二世帯住宅のデメリットは解決が難しいのですね。

これらのデメリットに加え、二世帯住宅は売却したくても双方の世帯の了解が必要なので難しい、相続時にトラブルが発生しやすい、などのデメリットがあります。

まず売却の問題なのですが、二世帯住宅では親世帯と子世帯の二つの世帯が暮らしているだけに、住宅を売却したくても双方の了解がないとできないというデメリットを抱えています。

双方が納得しているのであれば問題はないのですが、もしも片方が拒否した場合、住宅を売却したくてもできないなどの問題が発生するでしょう。

さらに、親世帯の遺産を相続する際にも、トラブルが発生しやすいです。

親の資産を相続するにしても、二世帯住宅になっているため、資産を兄弟姉妹で分割するのは難しいです。

トラブルを避けるためにも、相続の際には不満が出ないように話し合いをする必要があります。

二世帯住宅の失敗の事例


いくら家族といえど、一緒に生活をする以上、トラブルは避けられません。

特に二世帯住宅のように、同じ住宅内で暮らすとなると、良いことばかりではないです。

時には重大なトラブルに発展することもあるでしょう。

では具体的に、どのようなトラブルがあるのでしょうか?

二世帯住宅のトラブルというと、共有スペースやライフスタイルに関するトラブルが多いですね。

まず共有スペースのトラブルですが、お風呂やトイレを共有にすると混雑しやすく、なかなか使用できないなどのデメリットが生じやすいです。

二世帯住宅で暮らすとなると、一世帯の住宅よりも住人の数が多いだけに、早朝などはトレイが混みやすいです。

同様に、お風呂に関しても人が多い分、夜になると混みやすく、なかなかお風呂やシャワーを使用できないなどの弊害があるのですね。

トイレに関しては共用でも良いので、二つ以上は設置しておかないと、後悔することになりやすいです。

さらにお風呂に関する問題ですが、お風呂とは別にシャワールームを設置するなどの対策を講じておかないと、やはりトラブルになりやすいので注意しましょう。

他にも、リビングを共有すると、お互いに友達や知人を呼ぶことに対して遠慮してしまうので、ストレスになりやすいです。

特に、親世帯と子世帯でインテリアに対する価値観が合わないと、お互いに不満を抱えることにもなりかねません。

二世帯住宅の共有スペースはトラブルに発展しやすいので、事前に相談するか、もしくは世帯を完全に別離させるなどの対策が必要ですね。

これらのトラブルに加え、二世帯住宅だとライフスタイルが合わないというトラブルが発生しやすいです。

高齢の世帯だからといって、必ずしも早寝早起きとは限りません。まだ現役で働いている親世帯ともなると、夜遅くまで起きていることもあります。

ただ、親世帯が夜遅くまで起きて洗濯などをすると、その音が原因で子どもが起きてしまうなどのトラブルが発生することがあるのですね。

このように生活音に関するトラブルから、さらには食べ物の味付けに関するトラブルなども二世帯住宅ではよくあることです。

せっかく住宅で暮らせるのに、ライフスタイルが違うとお互いに気を遣う生活をしなければならず、快適な暮らしを送れなくなってしまいます。

共有スペースに関しても、暮らす人の数が増えると混みやすく、使い勝手が悪くなるでしょう。

これらのトラブルを解決するためにも、二世帯住宅を建てる際には、お互いが快適に住めるように間取りに拘りましょう。

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二世帯住宅の間取りの種類~完全分離型が絶対におすすめ!


二世帯住宅の間取りというと、寝室以外は共有する完全同居型、トイレや浴室などの一部を共有する部分共有型、そして世帯を完全に切り離す完全分離型の3種類があります。

このうち、トラブルに発展しやすい間取りが完全同居型と部分共有型の二種類ですね。

二世帯住宅のトラブルの主な原因というと、やはりライフスタイルや価値観が異なる二つの世帯が同じ空間に住むことに起因しています。

たとえ家族といえどプライバシーはありますし、時には自分だけの部屋で好きなように振る舞いたいものです。

できるだけトラブルを回避し、お互いに快適な暮らしを送りたいのであれば、完全分離型の間取りがオススメになります。

不動産のプロが教える完全分離型のメリット

完全分離型とは、それぞれの世帯を完全に分離している二世帯住宅のことです。

要するに、一つの住宅に二つの家があるようなものですね。

完全分離型の二世帯住宅の場合、それぞれの世帯を一階と二階で分離するタイプと、それぞれの住宅を隣に建てるタイプがあります。

隣に建てるタイプの場合、二世帯といっても中身は家が二つ建っているのと同じなので、本当に完全分離されています。

他方で一階と二階で分離をするタイプの場合、住宅に外階段を設置することで、一階と二階を分離させます。

そのため、一階と二階を分離するタイプの場合、防音対策をしておかないと生活音が響く可能性があるので注意した方が良いですね。

いずれにしろ、どちらのタイプであってもお互いに世帯を分離しているため、どちらとも生活に干渉せず、プライバシーを守れるというメリットがあります。

完全分離型の場合、親世帯と子世帯は近くに住んでいますが、同居しているわけではないので、二世帯住宅ならではのトラブルが少なくなります。

ライフスタイルや価値観の違いについて衝突することもなく、お互い遠慮せずに暮らせるというメリットが完全分離型の二世帯住宅にはあります。

二世帯住宅のトラブルというと、嫁姑問題などがよくあるのですが、完全分離型の二世帯住宅ならば生活を切り離しているので、嫁と姑との間でトラブルが発生することもないでしょう。

他にも完全分離型ならば、それ以外のタイプの二世帯住宅と比べて売却や賃貸がしやすいなどのメリットがあります。

例えば親世帯が亡くなって空きスペースが増えた場合、他人に貸し出して賃料を得ることもできるでしょう。

完全分離型で決める事というと、縦割りにするか、横割りにするか、ぐらいなものです。

親世帯が既に高齢で、足腰が弱っているのであれば、一階は親世帯、二階は子世帯の横割りの完全分離型がオススメですね。

ただお互いに一階と二階、両方を使いたいなら縦割りタイプの二戸一住宅がオススメとなるでしょう。

どちらを選んだとしても、完全分離型の二世帯住宅なら、お互いの生活に必要以上に干渉せずに済むので、親世帯子世帯ともに快適な暮らしを送れるでしょう。

間取りの決め方については下記の記事で詳しく解説をしています。

関連記事⇒注文住宅の間取りはどう決める?失敗しない方法を不動産のプロが解説

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二世帯住宅のメリットとデメリットまとめ


今回は二世帯住宅について、そのメリットやデメリット、トラブルの事例やオススメの間取りの種類について解説しました。

二世帯住宅には確かに不便な面が多くあります。

特に共有スペースの使用やライフスタイルの違いは、トラブルの原因になりやすいので、間取りを考える際にはこの辺りについて思案するべきですね。

できるだけトラブルを避けつつ、お互いの暮らしを尊重するなら、完全分離型の二世帯住宅がオススメな間取りとなります。

トラブルの少ない完全分離型の二世帯住宅ならば、親世帯と子世帯ともにストレスを抱えるこなく、良好な関係を築けるでしょう。

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