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地球温暖化などの環境問題が注目を浴びている昨今、住宅でも石油などの化石燃料に依存しない発電方法が人気を集めています。
太陽光発電住宅などがまさにその典型でしょう。
太陽の光を利用して電気を作る太陽光発電住宅は一見すると環境に優しく、エコな省エネ住宅のように思われますが、実際はどうなのでしょうか?
実は太陽光発電住宅は、メリットばかりではありません。デメリットや注意点もあるのですね。
今回は太陽光発電住宅の特徴とメリット、そしてデメリットなどを解説します。
また本文に入る前に、家づくりにおいて最も重要なことを伝えさせてください。
マイホームを建てたい!と考えたら、何よりも先に始めなければならないことがあります。
それは、「出来るだけ多くの住んでいる地域に対応している住宅メーカーの資料集めすること」です。
ここだけの話、家づくりで後悔している人のほとんどは、この「住宅メーカーの比較」を怠っていたというケースが非常に多いのです。
例えば、5,6社見ただけで住宅展示場で一目惚れした家に決めてしまったり、営業の人の話に流されてしまったり・・・。
ほとんどの人にとって家は一生に一度の大きな買い物。
後から、改築や建て直しをすることになり、何千万円もの損をしてしまう方も実際に存在します。
そんな失敗をしないためにも、事前に多くの住宅メーカーのカタログを集め1度は比較してみることが何よりもまず最初にやるべきことなのです。
「でも数多くある住宅メーカーからカタログを取り寄せるなんて、時間もかかるし面倒くさい」
ほとんどの人がそう思うでしょう。
そこでぜひ活用してほしいのが、SUUMOのカタログ一括請求サービスとNTTデータグループが運営する家づくりのとびら。
マイホームの建設予定地を入力するだけで、そのエリア対応の住宅メーカーのカタログをスマホから簡単に取り寄せることが出来ます。
SUUMOでは工務店を中心に、家づくりのとびらはハウスメーカー中心に無料で資料を取り寄せられます。
「予算的にハウスメーカーは厳しい。。。」
「絶対に知名度のある会社がいい!」
このように先入観を持つのではなく、まずは必ず1度出来るだけ多くの住宅メーカーに目を通して下さい。
最初は比較対象じゃなかった会社や、名前も知らなかった会社が実は自分たちにとってはベストな住宅メーカーだったという方は非常に多いです。
後から取り返しのつかない後悔をしないよう、面倒くさがらず資料を取り寄せてしまうことをおすすめします。
それでは解説を進めていきます。参考にして下さい!
もくじ
太陽光発電住宅とは?その特徴とメリット・デメリット
太陽光発電住宅といえば、住宅に太陽光パネルを設置することで、自家発電を可能にした住宅のことを指します。
電力といえば、火力発電所や原子力発電所で作られた電気が住宅へと供給されるイメージが強く、実際住宅の多くがその方法で電力を得ていますよね。
特に火力発電の割合はとても多く、その発電のために石炭や石油が多く消費されています。
火力発電に頼った生活を今後とも続けると、二酸化炭素が多く輩出され、環境をさらに悪化させかねません。
太陽光発電は、そんな火力発電に頼らずに電気を作れる仕組みとなっています。
住宅に設置したパネルに太陽光が当たると、その力を利用して発電が行われます。
この発電した電力は家庭内で使用することができますし、電力会社に売ることもできます。
なにより太陽光発電の場合、太陽光という際限なく得られるエネルギーを利用して電力を作れるため、石油や石炭などの限られた資源を浪費せず、環境保全に貢献できますね。
地球環境を守りつつ、自宅で発電することで電気代を節約できるなど、一見するとメリットが多い太陽光発電住宅。しかし、太陽光発電住宅はメリットばかりではありません。
デメリットもあるので、これから太陽光発電住宅を購入する予定があるという方は、しっかりとデメリットや注意点にも気を配りましょう。
不動産のプロが教える太陽光発電住宅のメリット
地球環境の保全に役立つ太陽光発電ですが、いざ住宅に導入するにあたってそこに暮らす人たちにはどのような恩恵があるのでしょうか?
太陽光発電住宅のメリットというと、節電と節約、売電、災害時で停電した時でも電気を使用可能、補助金を受けられる、など。
まず太陽光発電住宅の最大のメリットといえば、やはり自家発電をした分だけ節電と節約ができることでしょう。
太陽光発電の設備を導入し、自宅で発電ができるようになれば、その発電できた電力を宅内で利用することで電気代を浮かすことができます。
電気の使用量が同じくらいの住宅でも、太陽光発電ができる住宅とそうでない住宅ならば、確実に太陽光発電ができる住宅の方が光熱費は安いでしょう。
スポンサードリンク特に夏や冬のような、冷暖房を稼働させることで電力の消費量が増えやすい時期ほど、太陽光発電の恩恵を最大限に活かせます。
光熱費というのは意外と高いものです。
特に家族で暮らしている方ほど、年間にかかる光熱費は高くつくでしょう。
しかし、太陽光発電住宅にしてしまえば、今後長期にわたって光熱費を節約することができます。
太陽光発電が役に立つのは夏や冬だけではありません。
春や秋のような電力の消費量が少ない季節でも、売電という方法で役立たせることができます。
というのも、太陽光発電で電力が余った場合、電力会社に売ることができるのですね。
太陽光や風力、水力などの再生可能エネルギーを使って発電された電気を電気事業者が固定価格で買い取る制度、いわゆる「固定価格買取制度」を利用することで、太陽光発電で得た電力を売電することができます。
参考⇒なっとく!再生可能エネルギー 固定価格買取制度|経済産業省資源エネルギー庁
この制度の良いところは、価格が固定されていることです。
10年間は買取価格が固定されるので、売電を続ける限り一定の収入を得ることができます。
節電や節約、売電をするなど、太陽光発電住宅は経済的なメリットが多いです。
他方で、災害が起きて停電をした時、電力会社に頼らずに電気を供給できるなど、非常事態に強いというメリットがあります。
ブレーカーが落ちるなどの一時的な停電であれば大した問題にはなりません。
しかし、大地震が発生し、電力会社の施設までもダウンしてしまうと、長期にわたって電気を使えないことがあります。
そのような非常時でも、太陽光発電ならば自宅で発電し、電力を確保できます。
これらのメリットに加え、太陽光発電を住宅に設置すると補助金を受けられます。
ただし、補助金がどのような内容になるかは各自治体によって異なります。
太陽光発電住宅を建てることを検討しているのであれば、補助金が多い地域がオススメです。
太陽光発電の設備にかかるコストはとても高いです。
しかし、補助金などを利用すれば、費用をかけずに太陽光発電住宅を建てることができるでしょう。
以上のように、太陽光発電住宅はただ地球環境に優しいだけではありません。
太陽光パネルを設置し、発電をすることで、家計の助けにもなってくれるのですね。
固定価格買取制度の問題点と注意点
太陽光発電の余った電力を売電し、収入源にすることができる固定価格買取制度には、注意点があるので気を付けてください。
元々は2009年から始まった住宅用太陽光発電の買取制度が移行し、現在の固定価格買取制度になったという経緯があるのですが、2019年になると買取保証期間である10年がちょうど終わり始める頃合いになるのですね。
固定価格買取制度は、10年間は買取価格を保証してくれる制度です。
では、10年が経過したらどうなるのでしょうか?
その後も売電は続けられるのでしょうか?
はたまたもう売電はできなくなってしまうのでしょうか?
このあたりの疑問については正式な答えはありません。
要するに今後次第ということですね。
たとえ売電が続けられたとしても、電力の買取価格は年々落ちているため、今までほどの稼ぎは得られないでしょう。
もっとも、売電価格を決める際には太陽光発電の設置にかかる費用などを回収できることを前提にしているため、10年売電を続ければ太陽光発電の設備の設置や撤去にかかるコストは回収できます。
ただ、10年後に売電価格が低下、もしくは売電ができなくなるなどの事態に遭遇してしまうと、太陽光発電をやる意義を失ってしまいかねません。
というのも、太陽光発電の設備は10年も経つと劣化による損耗が激しくなり、メンテナンスなどが必要になるのですね。
太陽光パネルが劣化することで発電効率も低下するでしょうから、太陽光発電から得られる電力も少なくなってしまいます。
これらの課題を抱える中、10年後に買取価格が下がったり、もしくは売電ができなくなると、太陽光発電の設備を置いておくことはかえって負担になりやすいです。
太陽光発電はなかなかデリケートな設備です。
何も考えずに購入すると、10年後に後悔することになりかねません。
そうならないように、太陽光発電の設備を購入する際には10年後も安心して稼働できるように、保証がしっかり付いている会社から購入することをオススメします。
長期の保証やメンテナンスをしてくれる会社から購入することで、10年後も安心して太陽光発電の恩恵に与れるでしょう。
参考⇒住宅用太陽光発電設備の買取期間満了を迎える方向けの情報提供サイトを開設しました|経済産業省
太陽光発電住宅のデメリット
一見すると地球に優しく、経済的にもお得な太陽光発電住宅ですが、意外とデメリットが多いです。
太陽光発電のデメリットというと、天候や地域によっては発電できず不安定、初期費用が高い、メンテナンスが必要、台風で飛ばされる危険がある、住宅の耐久性を弱める、売電価格が年々安くなっている、など。
まず太陽光発電は、太陽光を利用して発電するという仕組み上、太陽光が当たらないと発電できないという致命的なデメリットを抱えているので注意してください。
よく太陽光発電は場所を選ばず、どこにでも設置できると思われがちですが、実際は違います。
太陽の光がよく届くような場所に設置しなければならず、設置場所は限定されやすいです。太陽の光が当たりやすい場所というと意外と少なく、屋根の上に設置することが一般的ですよね。
ただ屋根の上に設置するにしても、曇天や積雪によって太陽光を遮られてしまえば、やはり発電ができなくなってしまいます。
特に、周囲に高層の建物や、光を遮る山や森林がある住宅ともなると、たとえ晴れの日であっても光量が少なく、思ったように発電できないでしょう。
このように、太陽光発電は地理的な要因のせいで発電量が左右されやすく、供給が不安定というデメリットがあるのですね。
それに加え、太陽光発電の設備は初期コストが高いです。おまけに定期的なメンテナンスをしないとすぐに発電効率が落ちてしまい、晴れの日でもたいして発電できないです。
せっかく売電をして収入を得ても、設備や機器のトラブルが原因で出費を迫られてしまっては本末転倒になってしまいますよね。
そのため、太陽光発電の設備を導入する際には、保証やメンテナンスの有無などは必ず確認してください。
メーカーによっては長期の保証や、無償メンテナンスを行ってくれるところもあります。
アフターフォローの手厚い会社を利用することで、余計なトラブルを回避できます。
ただ、いくらメンテナンスをしても、台風のせいでパネルを吹き飛ばされてしまい、壊れてしまってはもはやどうしようもありません。
基本的に太陽光発電の設備は、法律によって強風にも耐えられるように設置されます。
ただし、想定を上回るような強風が来ると、やはり耐えられないでしょう。たとえ強風を乗り切れても、台風に飛ばされたモノが太陽光パネルに激突するなどのリスクもあります。
災害についての危険性ですが、時に太陽光パネルの重さが原因で屋根の耐久度を落としてしまうこともあるので注意してください。
2000年以降に建築された住宅ならば、建築基準法に則って建てられるので、太陽光パネルを設置しても大丈夫です。
しかし、それ以前の住宅の場合、太陽光パネルの重みに耐えられず、耐震性を下げてしまうリスクがあります。
たとえ耐震性に問題がなくても、太陽光パネルを設置する際に屋根に穴を開けることで、雨漏りを誘発する恐れがあります。
雨漏りのリスクを回避するためにも、太陽光パネルの設置は信頼できる施工会社に任せましょう。未熟な施工会社に依頼すると、いくら保険に加入していたとしても、雨漏りが発生する恐れがあります。
保証がある、メンテナンスをしてくれる、実績が豊富で信頼できる、この3点が揃っている施工会社に依頼をすることで、デメリットの大部分は回避することができます。
ただし、いくら安全な方法で太陽光パネルを設置できたところで、売電価格の低下は避けられないでしょう。
固定価格買取制度があるため、10年間は同じ価格で売電することができます。
ただ、電力の買取価格は2012年までは40円/kw以上あったのに、2018年度では20円/kw代まで落ち込んでいます。
今後ますます買取価格が低下すると、売電できるというメリットが失われてしまうでしょう。
ハウスメーカーや工務店のアフターサービスや保証内容については下記の記事で詳しく解説をしています。
関連記事⇒ハウスメーカーのアフターサービスはひどい?プロが教える保証内容やメリットと注意点
太陽光発電住宅を建てるハウスメーカーや工務店の選び方
確かに太陽光発電にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
ただし、売電による収入減以外のデメリットに関して言えば、施工会社を正しく選ぶことで回避することが可能です。
太陽光発電住宅の良いところは売電だけではありません。
自宅で発電し、電力を賄うことで、節電と節約ができることです。
しっかりとした施工会社に依頼し、性能に優れた設備を導入すれば、長期にわたって光熱費を節約できる分、お得ですよね。
では、施工会社を選ぶにあたり、どこを評価すれば良いのでしょうか?
まず太陽光パネルを設置する際には、今までどのような仕事をしてきたのか、実績を確認しておきましょう。
実績がない施工会社は信頼云々以前の問題として、技術がなく、未熟であるリスクがあります。
その点、実績と経験が豊富な施工会社ならば、それぞれの住宅に合わせてもっともメリットの多い太陽光パネルを提案してくれます。
どこに設置すれば効率よく発電できるのか、どんな機器を選べば良いのかなど、具体的な提案をしてくれる施工会社ほどオススメです。
さらに、施工会社を選ぶ際には知名度が低い施工会社は避けましょう。
全国でも有名な大手か、もしくは地元で活躍している施工会社を選ぶと良いです。
というのも、太陽光発電というのは設置しただけでは終わりではなく、定期的なメンテナンスも必要だからです。
もしも知名度が低く、破綻しそうな施工会社に依頼をすると、設置後にメンテナンスが必要な時にアフターフォローを受けられないリスクがあります。
その点、破綻のリスクが少ない大手や、地元で活動している施工会社であれば、将来にわたっても破綻するリスクが少なく、アフターフォローを受けやすいので安心です。
そのため、施工会社を選ぶ際には売って終わりという会社は避けておきましょう。
販売後も無償のメンテナンスや、長期にわたる保証が付いている施工会社がオススメです。
特に、保証期間は10年以上はあった方が良いですね。
販売後もしっかりとフォローしてくれる施工会社に依頼をすることで、将来にわたって太陽光発電住宅の恩恵に与れます。
ハウスメーカーや工務店については特徴や坪単価を下記記事でまとめています。施工会社選びの参考にしてください。
関連記事⇒ハウスメーカーランキング2019【完全保存版】建築士がおすすめする39社
太陽光発電住宅まとめ
自宅で発電ができる太陽光発電住宅ならば、一般的な住宅よりも光熱費を節約した暮らしを送れます。
太陽光という際限なく利用できるエネルギーを活用するため、自然に優しく、地球環境の保全に貢献します。
さらに、余った電力を電力会社に売電することで、収入まで得られるほどです。
もっとも、売電に関しては課題が多いので、あまり期待しない方が良いでしょう。
太陽光発電には、場所や天候によっては発電し難い、メンテナンスが必要、雨漏りのリスクがあるなど、デメリットも多いです。
これらのデメリットを回避するためにも、信頼できる施工会社に依頼しましょう。
アフターフォローの手厚い会社に太陽光パネルを設置してもらえれば、今後とも長期にわたって地球にも家計にも優しい生活を送れます。
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