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家を建てる人の多くは、家づくりのド素人。
かといってこれから何十年と住む家です。
失敗は許されませんよね。
そのため理想の家をつくるには、情報収集は欠かせません。
情報収集の基本であり、家づくりのファーストステップとなるのが、モデルハウスを巡ることです。
でも何も考えずにモデルハウスにいくのは時間の無駄。
事前に何の目的でいくのか、どこを見るべきなのかを確認し、効率的に、効果的に、見学するべきです。
今回は、住宅展示場やモデハウスに「行く前」と「行ってから」のチェックポイントを全部で11個挙げていきます。
少し長くなりますが、全てのチェックポイントを確認すれば、理想の家を手に入れるまでの道のりを一歩前進できるはずです。
また本文に入る前に、家づくりにおいて最も重要なことを伝えさせてください。
マイホームを建てたい!と考えたら、何よりも先に始めなければならないことがあります。
それは、「出来るだけ多くの住んでいる地域に対応している住宅メーカーの資料集めすること」です。
ここだけの話、家づくりで後悔している人のほとんどは、この「住宅メーカーの比較」を怠っていたというケースが非常に多いのです。
例えば、5,6社見ただけで住宅展示場で一目惚れした家に決めてしまったり、営業の人の話に流されてしまったり・・・。
ほとんどの人にとって家は一生に一度の大きな買い物。
後から、改築や建て直しをすることになり、何千万円もの損をしてしまう方も実際に存在します。
そんな失敗をしないためにも、事前に多くの住宅メーカーのカタログを集め1度は比較してみることが何よりもまず最初にやるべきことなのです。
「でも数多くある住宅メーカーからカタログを取り寄せるなんて、時間もかかるし面倒くさい」
ほとんどの人がそう思うでしょう。
そこでぜひ活用してほしいのが、SUUMOのカタログ一括請求サービスとNTTデータグループが運営する家づくりのとびら。
マイホームの建設予定地を入力するだけで、そのエリア対応の住宅メーカーのカタログをスマホから簡単に取り寄せることが出来ます。
SUUMOでは工務店を中心に、家づくりのとびらはハウスメーカー中心に無料で資料を取り寄せられます。
「予算的にハウスメーカーは厳しい。。。」
「絶対に知名度のある会社がいい!」
このように先入観を持つのではなく、まずは必ず1度出来るだけ多くの住宅メーカーに目を通して下さい。
最初は比較対象じゃなかった会社や、名前も知らなかった会社が実は自分たちにとってはベストな住宅メーカーだったという方は非常に多いです。
後から取り返しのつかない後悔をしないよう、面倒くさがらず資料を取り寄せてしまうことをおすすめします。
それでは解説を進めていきます。参考にして下さい!
もくじ
モデルハウスに行く目的は2つ!
見るだけでも楽しいモデルハウスですが、せっかくなら明確な目的を持っていくべきです。
モデルハウスにいく目的は大きく分けて次の2つ。
目的意識を持つことで、より有意義な時間を過ごすことができます。
①ハウスメーカーの見極めと比較
モデルハウスって、そもそも何のためにあると思いますか?
家づくりを受注するだけだったら、事務所で事足りるはずです。
自社をアピールするため?
デザイン性の高さを見せつけるため?
うちなら「こんな家が作れるよ」という提案?
これ、全部正解なんです。
つまりモデルハウスは、各メーカーの「顔」ともいえるもの。
各社の特徴を見極め、比較するためには、モデルハウスを見ずしてハウスメーカーを決めてはいけません。
家のイメージだけでなく、工法や住宅性能などの専門的な部分もしっかり比較するため、担当者に必要な情報を聞くことも非常に大事です。
モデルハウスって、綺麗で洗練されていて、キラキラしていて、最初は圧倒されてしまうと思うんです。
でも「わー!素敵だったー!」で終わることなく、厳しい目で各社を見極める必要があります。
家づくりは、ハウスメーカー次第でガラリと変わります。
モデルハウスを見ることは、家づくりのファーストステップ。
ここでの見極めが今後を左右する重要な局面だと認識し、その場に流されることなく、明確な意思を持ってモデルハウスを見学しましょう。
②間取りや設備のアイデアを盗む
モデルハウスに行くもう一つの目的が、デザインやアイデアを「盗む」ことです。
間取りや家づくりのアイデアに、著作権なんてありません。
「いいな」と思った部分は、積極的に自分の家に取り入れましょう。
自分の家を作るっていっても、なかなかイメージが沸かないという人も多いのではないでしょうか?
モデルハウスを1軒見ただけでも、「うちの家の広さじゃ到底無理」とあまり参考にならないかもしれません。
でもモデルハウスをいくつも見ていく内に、部分的に参考になるところが必ず出てきます。
例えば、
「この収納、使い勝手が良さそうだな」
「この壁紙、素敵!」
「今はステップフロアが人気なのか!」
「リビングで子供が勉強できるスペースがあるといいな」
などなど。
モデルハウスで得られるアイデアは無限大です。
モデルハウスを巡ることで、自分が建てたい家の真の姿が見えてくるんです。
いくら雑誌で色々な情報を得たとしても、実際に見るのとでは全然入ってくる情報量とリアリティが違います。
そのためモデルハウスは2軒や3軒とはいわず、10軒でも20軒でも見るべきだと思います。
その努力と時間は、あなたの家づくりに必ず活かされます。
スポンサードリンクモデルハウスに行く前のチェックポイント
まずはモデルハウスに行く前、準備段階でのチェックポイントです。
事前に準備し、身構えることで、より効率的にモデルハウスを見ることができます。
①モデルハウスに行く前に事前予約は必要?
住宅展示場にあるモデルハウスは、基本的に予約なしでも見ることができます。
自由に入って、自由に出ていけばいいです。
しかし住宅展示場ではないモデルハウスの多くは予約制です。
ハウスメーカーや工務店の事務所の近くに構えるモデルハウスなどですね。
ただ住宅展示場のモデルハウスでも、具体的に聞きたいことがある場合には予約するべきです。
特に土日祝日は大変混み合うので、担当者と一緒に見て回りたいなどの希望があるなら必ず予約をしてください。
休日の慌ただしさや喧騒とはうってちがい、平日はのんびり、ゆったり見ることができるのでおすすめです。
1日平日に有給をとって、いくつものモデルルームを一気に巡るのもいいかもしれませんね。
モデルハウスに行く前には事前にハウスメーカーや工務店の資料は取り寄せておきましょう。
ある程度の知識をつけていくことで更にイメージを高めることができますし、営業担当者とも対等に交渉や会話をすることができます。
ハウスメーカーや工務店の坪単価や特徴については下記の記事で詳しく解説をしています。事前にチェックをして気になるメーカー選びの参考にしてください。
関連記事⇒ハウスメーカーランキング2019【完全保存版】建築士がおすすめする39社
②建設予定地近くのモデルハウスに行くべし
建設予定地が決まっているなら、絶対その近くの住宅展示場やモデルハウスに行くべきです。
それは地域によって標準的な家の大きさも違いますし、地域の条例なども異なるためです。
例えば比較的安く広い土地が購入できる千葉と、東京23区のモデルハウスでは、建てられる家の大きさが全然違いますよね。
23区内のモデルハウスだったら、狭小住宅にも対応できる間取りやプランを多く扱っています。
一方、千葉だったら庭や外構のプランも多く用意されているはずです。
また地域ごとの条例や特徴によって、「建てられる規模」や「できること、できないこと」に差があります。
例えば防火地域や準防火地域に指定されている場所では、窓やドアの仕様が異なり、単価も高くなります。
そしてこの地域では、「出窓」は禁止されています。
出窓って、おしゃれでかわいいし実用的だから絶対付けたい!と思っている方も多いかもしれませんが、残念ながら防火地域、準防火地域だったらそれは叶いません。
他には住宅密集地に多いのが斜線規制。
この規制が厳しいところだと、3階建てを建てたくても建てられないケースもあります。
そして家を建てるにあたってけっこうありがたいのが、その地域の自治体が独自でおこなっている補助金や助成の制度。
例えば解体が必要な場合には解体費用への助成が、地盤調査が必要な場合は調査費用への補助金があると非常に助かるんです。
でも自治体の制度は、誰でももれなく適用になるわけではありません。
自治体ってけっこう意地悪で、これらの制度を大きく宣伝していないですし、申請が無ければ適用されることは絶対ありません。
このような制度を「知っていて」、「申請する」必要があるんですね。
でもいくら大手ハウスメーカーだからといって、23区内の事務所が千葉県内の助成制度を知っているわけではないんです。
逆に土地が広い千葉では、斜線規制なんてあまり気にしないでしょう。
ハウスメーカーは「地元」に拠点を構えているのが一番。
その方が、その地域独自の情報や規制に絶対的に強いからです。
③服装には気をつけるべし
モデルハウスに行くのに着飾ることはありませんが、スウェットやサンダルで行くのは避けるのがベターです。
高額なものを扱っている以上、それ相応の格好で行くことで担当者の見る目が変わることもあります。
もちろん見た目で判断するようなところは願い下げですが、自ずと積極性を持って接してくれるということもあるかもしれませんしね。
また女性はタイツやストッキングではなく、靴下の方がいいと思います。
それは床材の質感を素足で確かめたいときにすぐ脱げるからです。
他にも今時のお風呂はクッションフロアになっていて、素足で歩くのがとても気持ちいいものもあるんですよね。
そのような感触も体感できるよう、すぐ脱げる靴下で行くべきです。
④とりあえず色々な価格帯のハウスメーカーを巡るべし
家を建てるにあたり、おおよその予算ってすでに決まっているのではないでしょうか?
ハウスメーカーによって目安となる坪単価は様々です。
「この会社は高くてとてもじゃないけど建てられない」
「こんな安い会社、信用ならない」
などの事情や、考えもあると思います。
でもモデルハウスを見るのはタダ。
どんな価格帯のメーカーも、一通り見ておく価値はあります。
一般的に、タマホームやアイフルホームに代表されるローコストといわれるメーカーは、坪単価40万円前後が相場。
さらに坪単価が安い超ローコストメーカーは、坪単価20万円ほどから建てることが可能です。
ローコスト住宅については下記の記事で詳しく解説をしています。
関連記事⇒ローコスト住宅の特徴とは?安い家ができる理由とプロが教えるメリット・デメリット
積水ハウスや東急ホームズ、スウェーデンハウスなどの高価格帯のメーカーなら、坪単価80万円以上と考えた方がいいですね。
様々な価格帯のモデルハウスを見てみると、
「安くても意外といいものが建てられそう」
「価格は高いから手が届かないけど、この作りは参考にできる」
などの発見があるはずです。
「いい家」って必ずしも価格に比例するわけではないんです。
もちろんいいものはそれなりの値段がしますが、いいものを見れば目が養われますよね。
事前知識として色んなタイプの家を見ておくのは、家づくりにも必ず活かされます。
⑤モデルハウスではメジャーと筆記用具は要持参
モデルハウスに持っていくもので必須となるのが、メジャーと筆記用具です。
モデルハウスのように大きな家では、色んなものが小さく見えるものです。
廊下の幅や間口、収納の奥行などは、メジャーで測ったものをメモしておくことをおすすめします。
⑥設備の比較をしたければショールームに行くべし
モデルハウスには最新のキッチンやお風呂、トイレなどの設備が備え付けられています。
でもこれらの設備を重点的に見たいのなら、住宅展示場やモデルハウスではなく、TOTOやリクシル、クリナップなどのショールームに行くべきです。
モデルハウスは家全体を見せるものですから、これらの設備は1つしか備わっていません。
ショールームに行けば、様々なタイプの設備を見ることができますし、キッチンの高さや換気扇の性能、タオル掛けの形など、細かいところのオプションやその価格まで確認することができます。
モデルハウスを見るときのチェックポイント
続いては、モデルハウスに入ってからチェックすべきポイントです。
モデルハウスといっても普通の家ですから、何も意識しなかったら何も得られずに終わってしまいます。
目的は最初に言った通り、各社を比較するための情報を得ることと、アイデアを盗むことの2つ。
このことを意識するとともに、次のチェックポイントを確認しながら見学しましょう。
⑦どこからがオプションか確認
「モデルハウスのような家に住みたい!」というのは、誰もが思うことです。
しかしモデルハウスはその会社が贅の限りにつくった、最新で、モダンで、デザイン性に富んだ家。
もし同じような家を作るとしたら、とてもじゃないけど各社の坪単価の目安ではつくれません。
そのためどこまでが標準装備で、どこからがオプションとなるのか、随時確認するのが重要です。
例えば多くのモデルハウスが取り入れている「吹き抜け」は、まずオプションです。
ただ各社によって「いくらでできるか」は違うもの。
吹き抜けを作りたいなら、各社に吹き抜けは平米単価でいくらになるか聞いておきましょう。
またハウスメーカーによって数字は異なりますが、
「1部屋につき窓は○個まで」
「ベランダは○個まで標準」
「畳は○畳を超えるとオプション」
などは細かく決まっています。
予算内に収まる価格帯だからと契約しても、標準以外のものをどんどん盛り込むとあっという間に予算を超えてしまします。
そのため気に入ったメーカーは特に、標準仕様の基準を細かく聞いておくべきです
⑧天井の高さの確認は必須!
モデルハウスは、実際にはとても建てられない大きさだったり、豪華な作りだったりしますが、「天井の高さ」だけは標準仕様で建てられているケースが多いものです。
天井の高さってけっこう大事で、同じ広さの部屋でも天井が高いだけで広く思えたり、圧迫感を感じなかったりします。
でも天井高「2740mm!」なんて数字を聞いても、それが高いんだか低いんだかわかりませんよね。
実際に体感して、「天井高くていいなぁ」と自分が思う高さはどれくらいなのかを数値として記録しておきましょう。
ちなみに平均的な家の天井高は2400mm。
それより30㎝以上も高い2740mmは、かなり開放的に見えると思います。
⑨住宅性能を確認!
モデルハウスには、実際に住宅に使われる外壁や屋根材、断熱材、窓などの実物が置いてあります。
また耐震性や換気システムがわかりやすく示されたものが展示してあったりもします。
家のつくりや設備を見るのも大事ですが、これらの展示を見て、各社の住宅の性能についてもしっかりと確認しましょう。
特に「断熱」「換気」「耐震」の3つについては、必ず確認し、各社を比較できるようにしてください。
この3つは、快適さ、家の維持、防災の観点から、住宅に欠かせない性能の代表的なものです。
例えば壁の断熱材はグラスウールが主流となっていますが、各社によって「厚み」に差があります。
もちろん厚い方が断熱効果は高いのですが、断熱効果は壁の断熱材だけではなく、屋根、床、窓、換気システム、気密性にも影響を受けます。
気密性を高める樹脂サッシやトリプルガラスを標準仕様しているメーカーもあれば、オプションとしているメーカーもあります。
また換気システムには、第一種換気~第三種換気まであって、第一種が一番性能は高いです。
メーカーによって「熱交換型」「静音設計」「花粉カット」などの機能も搭載されていることもあります。
「たかが換気」と言うなかれ。
家の気密性が格段に上がり、シックハウス症候群やホルムアルデヒドなどのアレルギー物質、花粉やPM2.5などの有害物質の存在が懸念される現在では、換気システムの重要性は再認識されています。
換気システムの性能次第では、結露、室内の温度への影響、カビ・ダニの発生も、最大限抑えることができます。
そして耐震性ですが、地震大国である日本に家を建てるのなら必ず気にするべきです。
耐震等級には1~3まであって、1は建築基準法レベル、2は建築基準法の1.25倍レベル、3は建築基準法の1.5倍レベルと定められています。
大手といわれるハウスメーカーの多くは耐震等級3を標準仕様としていますが、「免震」「制震」の点は各社に差が出るところです。
モデルハウスでは、免震、制震のための構造が実際に見られたり、実験結果などが詳細に記されたものがあります。
「耐震性能だけ最高であれば問題なし」と思えばそれでいいのですが、さらに地震に強い家をもとめるなら、免震や制震の機能をしっかり確認し、比較するべきです。
日本の地震については政府地震調査研究推進本部のHPで確認をすることができます。
参考⇒政府地震調査研究推進本部
⑩営業担当者を厳しくチェックしよう!
モデルハウスに入ると、よほどたくさんのお客さんがいない限り営業担当者が対応してくれます。
この人はモデルハウスを案内してくれるだけではなく、その後の担当者になりうる人です。
ハウスメーカーが決まれば、担当者とはこれから何十回と連絡を取り合ったり、会ったりすることになります。
間取りの打ち合わせをするのは建築士や設計担当者ですが、お金の話やスケジュールの話をするのは営業担当者です。
家づくりって、絶対妥協したくないですよね。
そのためこちらも少々無理なお願いをしたり、融通を利かせてもらったりする局面って必ずあるんです。
そんなときに快く引き受けてくれる、無理を聞いてくれる営業担当者って、本当に心強いもの。
そのためハウスメーカーを決めるにあたっては、必ず「人」もチェックするべきだと思います。
もちろん初見で人を判断することはできません。
でも「人は見た目が9割」というように、最初の印象がいい人は結果として好感が持てる可能性が高いものです。
⑪気になったら測る、触る、メモるを徹底!
モデルハウスにいった成果を確実に活かすためには、実際に体験し、記録する必要があります。
例えば、
「このステップフロア素敵!」だけでなく、高さは何センチなのか測る、メモる。
「これくらいのウォークインクローゼット欲しいな」と思ったら、奥行や幅を測る、メモる。
「この床材いいかも」と思ったら、裸足で歩いてみる。
せっかくモデルハウスにいくならここまでやって、自分の家をよりよいものにすべく、得た情報を使わせてもらうべきです。
モデルハウスにいく目的の1つは、良いものを体感し、アイデアを盗むことでしたよね。
住宅展示場やモデルハウスまとめ
家づくりは、ハウスメーカーで決まります。
ハウスメーカーを決めるのは、モデルハウスで得た情報を比較するしかありません。
またモデルハウス巡りって、ハウスメーカーを決めてからは基本的にしませんよね。
つまりモデルハウスを見学するのは今だけ。
そして家づくりの最重要局面である「ハウスメーカーの比較」という重大責務もモデルハウス見学は担っています。
家を建てるおつもりなら、「ふらっと見学」ではいけないんです。
今回挙げた11のチェックポイントを確認し、モデルハウス見学で確かな成果を得ることが、理想の家づくりに向けた最初のミッションとなります。
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