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住宅での暮らしというのは快適であればそれに越したことはありません。ただ、何をもってして快適とするのかは、人によって違いがあります。
一見すると立派で、快適性のある住宅だからといって、必ずしも健康面での配慮が行き届いている住宅とは限らないのです。
健康住宅とはまさに、健康的に毎日の生活を送りたいと考えてる方におすすめな住宅なのですね。
今回は健康住宅とは何か、そのメリットやデメリットなどについて解説します。
また本文に入る前に、家づくりにおいて最も重要なことを伝えさせてください。
マイホームを建てたい!と考えたら、何よりも先に始めなければならないことがあります。
それは、「出来るだけ多くの住んでいる地域に対応している住宅メーカーの資料集めすること」です。
ここだけの話、家づくりで後悔している人のほとんどは、この「住宅メーカーの比較」を怠っていたというケースが非常に多いのです。
例えば、5,6社見ただけで住宅展示場で一目惚れした家に決めてしまったり、営業の人の話に流されてしまったり・・・。
ほとんどの人にとって家は一生に一度の大きな買い物。
後から、改築や建て直しをすることになり、何千万円もの損をしてしまう方も実際に存在します。
そんな失敗をしないためにも、事前に多くの住宅メーカーのカタログを集め1度は比較してみることが何よりもまず最初にやるべきことなのです。
「でも数多くある住宅メーカーからカタログを取り寄せるなんて、時間もかかるし面倒くさい」
ほとんどの人がそう思うでしょう。
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「予算的にハウスメーカーは厳しい。。。」
「絶対に知名度のある会社がいい!」
このように先入観を持つのではなく、まずは必ず1度出来るだけ多くの住宅メーカーに目を通して下さい。
最初は比較対象じゃなかった会社や、名前も知らなかった会社が実は自分たちにとってはベストな住宅メーカーだったという方は非常に多いです。
後から取り返しのつかない後悔をしないよう、面倒くさがらず資料を取り寄せてしまうことをおすすめします。
それでは解説を進めていきます。参考にして下さい!
もくじ
健康住宅とは?特徴や坪単価を不動産のプロが解説
一見すると何も問題が無さそうな住宅でも、いざ住んでみると住人の健康に害を及ぼすことがあります。
シックハウス症候群などがまさにその典型ですよね。
シックハウス症候群とは、建物の建材や内装材などに含まれている有機化学物質が人体に影響を及ぼし、病気を引き起こす症状のことです。
今まで健康的だった人が、新しい住宅に入居した途端に頭や目、のどの痛みなどの症状に襲われたら、このシックハウス症候群の恐れがあるので注意してください。
シックハウス症候群については愛知県衛生研究所のHPで下記のように解説がなされています。
これまでの日本における室内空気汚染問題は、開放型暖房器具(石油ストーブ、石油ファンヒーター)から発生する窒素酸化物や、ダニ・カビなどのアレルゲンによるものが中心となっていました。しかし近年、新築あるいは改築した家に入居した人から、「目がツーンとする」「頭やのどが痛い」「ゼイゼイする」といった相談が保健所等に多く寄せられています。
こうした症状はシックハウス症候群と呼ばれ、住宅の高気密化や化学物質を放散する建材・内装等の使用による室内空気汚染が原因と考えられています。また、「シックハウス症候群」は、住宅の高気密化や建材等の使用だけでなく、家具・日用品の影響、カビ・ダニ等のアレルゲン、化学物質に対する感受性の個人差など、様々な要因が複雑に関係していると考えられています。
なお、シックハウス症候群という言葉は和製英語で、欧米ではシックビル症候群(Sick building syndrome; SBS)あるいはビル病と呼ばれています。
シックハウス症候群は誰にでも起こりうる症状です。それだけに、住宅を購入する際には、本当に住んでも大丈夫なのか、シックハウス症候群の対策ができているのかなどを確認した方が良いです。
健康住宅とは、そんなシックハウス症候群などの健康被害を起こしうる化学物質や薬剤の使用を避けるなど、シックハウス症候群対策が取り入れられている住宅のことで、健康的な暮らしを送りたい方向けの住宅です。
健康住宅では、人が健康的な暮らしを送るための様々な対策や工夫が施されています。
シックハウス症候群対策に限らず、ダニの発生を抑制するためのハウスダスト対策などの様々な工夫が採用されています。
ハウスダストの健康被害については日本衛生学会のHPで下記のように解説がなされています。
ハウスダスト中ダニアレルゲンとシックハウス症候群およびアレルギーとの関連は,新築戸建調査にて検討した。
Der p1 の検出率は 46.8%,Der f1 の検出率は 86.9%,Der 1(Der p1 と Der f1 の和)としては 89.4% の住宅で検出され,中央値(25–95% 値)は1.26(0.44–6.93)μg/gdust だった。Der 1 が 10 倍になった時に,シックハウス
症候群の鼻症状および眼症状のオッズ比(95% 信頼区間)はそれぞれ1.45(1.01–2.10),1.47(1.14–1.88)であった 。出典:ダスト中汚染物質と(居住者の)健康影響との関連性|日本衛生学会
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身体的な健康に限らず、心の健康や住環境における健康、社会的な健康、経済的な健康など、あらゆる面で健康的な生活を送れる設計が健康住宅ではなされているのですね。
健康に被害を及ぼす物質を排除する健康住宅
健康住宅では、人体に悪影響を及ぼす物質の使用を極力避けることで、健康に暮らせる住宅を設計します。
この人体に悪影響を及ぼす物質というと、何があるのでしょうか?
シックハウス症候群の原因となる物質というと、クロルピリホスやホルムアルデヒドなどがあります。
クロルピリホスは白蟻の駆除剤として使用される物質で、ホルムアルデヒドは合板や壁紙の接着剤として多用される物質です。
どちらも住宅との関わりが深い物質なのですが、2002年に建築基準法が改正されたことで、どちらも住宅の建築にあたって使用を制限されています。
それに付随して、住宅には換気装置の設置が義務付けられました。
参考⇒建築基準法等の一部を改正する法律案について| 国土交通省
法律の改正とともにハウスメーカー側でも独自に健康被害を減らすための工夫を模索しており、中にはどこよりも健康被害の少ない、安全な住宅を提供するハウスメーカーもあります。
健康住宅の建築が得意な施工会社に依頼をすれば、化学物質に悩まされることなく、いつまでも健康で安心な生活を送れるでしょう。
健康住宅の特徴
健康住宅の特徴とは、その言葉の通り、健康を重視している住宅のことです。
体に害を及ぼさないように、細部にわたって健康に拘った設計がなされています。
例えば、素材などに関しても、有害物質を含まない天然の素材を多用しています。
人体に影響を与えるような化学物質を含まない天然の素材を使用しているので、健康住宅ならば今後とも長期にわたって健康被害に遭わずに、安全に暮らせるということですね。
さらに、結露の発生を防ぎ、シックハウス症候群の原因であるカビが出ないようにするために、断熱性能を高める工夫がなされています。
坪単価は通常の住宅よりは高くなる傾向がありますが50万円から対応も可能です。
断熱性能のある健康住宅ならば、夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境で過ごせるということですね。
他にも、温度の急激な変化に伴って発生するヒートショックを軽減するための措置なども講じているため、常に体への負担を最小限に抑えて生活ができます。
室内だからといって、必ずしもストレスのない生活を送れるとは限りません。
ヒートショック対策が講じられていないと、冬のような寒さの厳しい季節だとストレスの多い生活を余儀なくされてしまいますよね。
その点、健康に配慮している健康住宅ならば、健康に害を及ぼしかねないあらゆる原因に対処された設計が取り入れられているため、常に安心して暮らせます。
経済的な健康とは?
健康住宅が目指す健康とは、なにも心身の健康だけに限った話ではありません。
経済における健康を守ることも、健康住宅の使命なのですね。
経済の健康とは要するに、家計にも優しい住宅ということで、健康住宅は省エネの効果を高めることで、光熱費を抑制できるという特徴があります。
ただでさえ健康住宅は室温を快適に保てるように、高い断熱性能と気密性能を持っています。
その上、LED照明などの、省エネ効果の高い設備を導入することで、省エネと節電に貢献することができます。
省エネ住宅については下記の記事で詳しく解説をしています。
関連記事⇒省エネ住宅とは~不動産のプロが計算方法や制度の仕組みについて解説
心身の健康だけでなく、経済的な健康にも考慮している健康住宅ならば、家計にも優しいので節約に向いています。
体の健康だけでなく、経済の健康も重視している施工会社に依頼することで、ランニングコストがかからない健康的な住宅での生活を送れるでしょう。
関連記事⇒断熱材にはどんな種類があるの?7つの種類別に価格や性能をプロが徹底比較
健康住宅のメリットはストレスの無い生活を手に入れられること
健康的な暮らしを送れる健康住宅なのですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
健康住宅のメリットというと、断熱性能や気密性能が高い、ストレスの少ない生活を送れる、など。
まず健康住宅は宅内での健康を重視しているということもあってか、断熱性や気密性が優れた住宅となります。
住宅の断熱性能が高いと、室内の温度の極端な低下を防ぐことができます。
ひいては結露やカビの発生を防ぎ、住宅の延命に貢献してくれるでしょう。
さらに、健康住宅は室内の快適さを保てるように、換気にも配慮された設計がなされます。
室内の湿度が快適な水準になるように、換気に配慮された家となるため、カビについても心配せずに安心して暮らせます。
健康住宅は断熱性の高い住宅となるため、外気の影響を受け辛く、夏や冬でも室内の環境を適温に保ちやすいです。
要するに、夏や冬でも快適に過ごせるので、冷暖房費が高くならずに済んで節約になるということですね。
健康住宅は、住宅そのものが快適に暮らせるように設計されています。
一年を通じてストレスの少ない生活を送れるので、まさに健康面で快適な暮らしを求めている方にほど相性が良いでしょう。
他にも健康住宅は有害な化学物質を避けるために、天然の素材を多用しています。
その結果として、温かみのある住宅になりやすいなどの利点があります。
断熱性を高めることで結露が発生し難い分、健康住宅は延命がしやすく、長期にわたって快適に暮らせます。
10年20年どころか、より長期にわたる時間を家族と一緒に安全に暮らしたいという方ほど健康住宅はオススメということですね。
健康住宅のデメリットは坪単価が高くなること
健康住宅は健康で安全な暮らしを送れるという、魅力の多い住宅です。
一見するとメリットばかりで、特にデメリットはなさそうに感じられますが、実際はどうなのでしょうか?
健康住宅のデメリットというと、コストが高い、天然素材独自の劣化が起こる、など。
まず天然素材を使用した住宅というのは、手間がかかる分、コストが高いです。
実際に前述のように坪単価は比較的高くなる傾向にあります。
有害な化学物質を使用しないため、天然素材の住宅は健康面ではメリットがあります。
しかし、住宅に適した素材になるように手間をかけて仕上げないといけないため、通常の素材よりもコストが高くなってしまうのですね。
もちろん、価格が高いということは、その分だけ健康に配慮した素材である証です。
健康的な暮らしを送るためには、それに相応しい費用がかかるということです。
天然の素材を使用すると、このようなコストが高いというデメリットに加え、独自の劣化が起こるなどのデメリットがあります。
例えば、天然の無垢材などを使用すると、経年劣化をすることで収縮や膨張をしたり、時には反ったり曲がったりすることがあるのですね。
化学物質を使用しない無垢材は確かに人体に影響の少ない素材です。
さらに、無垢材には調湿作用があるため、断熱性にも優れています。
この調湿作用が優れているという効能のせいで、無垢材は水分が失われると収縮してしまうのですね。
この収縮が起きた際に反ったり、曲がってしまうなどの現象を引き起こしてしまいます。
無垢材が反ったり曲がったりすると、継ぎ目に隙間が生じてしまい、健康住宅の強みである気密性能と断熱性能が落ちてしまいます。
そのため、隙間が生じた際には施工会社に修繕を依頼しないといけないのですが、その修繕にもコストがかかります。
天然素材は、確かに人体に害のない素材です。
しかし、天然素材には天然素材で、デメリットがあるということですね。
ただし、現代では各ハウスメーカーや工務店から比較的安価な健康住宅も発売されています。
様々な会社を比較検討するとよいでしょう。ハウスメーカーや工務店選びは下記の記事で解説をしています。
関連記事⇒ハウスメーカーランキング2019【完全保存版】建築士がおすすめする39社
健康住宅の注意点と問題点
気密性や断熱性に優れているため、健康的な暮らしを送りやすい健康住宅ですが、引渡の際には必ず検査を受けてください。
いくら施工会社が、これは健康住宅だと謳っていたところで、機密性能が低い住宅では意味がありません。
中には健康住宅だと言いながら、その役割を果たせない欠陥住宅が建つこともあります。
この住宅が本当に健康住宅なのかは、検査をしてみないとわからないことです。
そのため、引渡の際には必ず建築士などの専門家を同伴し、検査をしてください。
特に、気密測定検査などは必ず確認しておきましょう。
機密性能は、健康的な暮らしを送る上で必要な性能です。
もしも機密性能が低いと、室内の空気が外部に漏れてしまうので、夏や冬に冷暖房を稼働させてもなかなか適温にならず、エネルギーを無駄に浪費してしまうのですね。
たとえ暖房のおかげで適温にできても、冬になると冷たい空気が屋根や床下にたまり、廊下に出るとひんやりとした不快感に襲われやすいです。
暖房で温まった部屋から、突然冷たい空間へ移動すると、それこそヒートショック現象を引き起こしてしまいます。
気密性を疎かにすると、ストレスが溜まりやすい住宅になってしまうのですね。
さらに、気密性が低いと壁の中に結露が発生しやすく、腐敗やカビの発生を招くことになります。
特にカビが発生すると、人体に悪い影響を与えかねません。
これでは健康的な暮らしを送るという、健康住宅の使命を全うできなくなってしまいます。
住宅に機密性能があると、湿度を安定させやすく、快適な暮らしを送れます。
健康的な暮らしを送る上で、機密性能は必要なので、住宅の引渡時には必ず機密性能はあるのか第三者に検査してもらいましょう。
関連記事⇒ホームインスペクターとはどんな資格?ホームインスペクションのメリットを不動産のプロが解説
健康住宅を選ぶ際に注意したいポイント
断熱性能や気密性能が高い健康住宅ならば、常に健康的で快適な暮らしを送ることができます。
ただ、健康住宅とは断熱性能と気密性能、それとシックハウス症候群とハウスダスト対策さえ出来ていれば、どこでも良いというわけではありません。
他にも注目すべきポイントがあります。
例えば、床下の環境は良好なのか、高齢者の生活にも配慮されているのか、音環境は良好か、など。
まず健康住宅を見る際には、床下の環境もチェックしておきましょう。
たとえ室内の湿度対策ができていても、床下の湿度対策が疎かになっていると、土台や柱を腐らせてしまい、白蟻の原因になってしまいます。
さらに、腐敗が進むことでカビが発生すれば、健康にも害を及ぼしてしまいます。
健康的な暮らしを送るためには、床下の環境も常に良好な状態になるようにしておく必要があります。
特に湿度対策は重要で、床下の相対湿度が一定水準以下になるような対策が健康住宅には求められます。
高齢化が進んでいる昨今、健康的な暮らしを送るためには湿度対策だけでなく、高齢者にも配慮が行き届いた住宅でないといけません。
健康住宅を見る際には、高齢者でも快適に暮らせる工夫がなされているのかもチェックしておきましょう。
例えば、段差は解消されているのか、階段は安全か、手すりはあるのか、出入口は十分な広さがあるのか、便所や浴室は狭くないのか、など。
しっかりと高齢者の生活に配慮された健康住宅ならば、いざ高齢者と同居することになったとしてもトラブルなく快適な暮らしを送れるでしょう。
さらに、健康住宅を見る際には音環境もチェックしておきましょう。
特に等価騒音レベルは環境基準や騒音規制法の基準以下なのか、寝室や子供部屋は静かに暮らせるのかなど、細かくチェックしてください。
住宅の健康被害というのは必ずしもシックハウス症候群のような、化学物質だけが引き起こすわけではありません。
騒音もまた、心や体に悪影響を及ぼすのですね。
音環境にも配慮されている健康住宅ならば、騒音に悩まされることなく安眠できるでしょう。
ひいては心も体も健やかな毎日を送れます。
健康住宅認定制度の仕組み
住宅というのは一見しただけでは、健康住宅かどうかはわかりません。
一体何を見てこの住宅は健康住宅なのか否かを判断すれば良いのでしょうか?
この住宅が健康住宅かどうかを知りたい時は、健康住宅認定制度を利用してみましょう。
NPO法人健康住宅普及協会が実施しているこの健康住宅認定制度を利用すれば、国の評価基準を参考に健康面における住宅性能を評価することができます。
住宅の健康性能を包括的に評価できる制度となるため、この住宅は健康的な生活を送れるのかを知りたい時に役立ちます。
このような認定制度を利用することで、本当に健康的な住宅なのかを確認することができますね。
健康住宅まとめ
今後何十年にもわたって暮らす以上、住宅の健康面における性能は欠かせないポイントです。
健康住宅とは、健康的な暮らしを送れる住宅のことで、シックハウス症候群などの心配をせずに安心して暮らせるというメリットがあります。
カビの原因である結露を防ぐために、健康住宅は機密性能や断熱性能に優れているという特徴があります。
さらに、健康に害を及ぼす恐れのある化学物質を使用しない天然の無垢材を多用するため、住人は常に健康的な生活が送れます。
ただし、健康住宅を建てる場合、天然素材を使用する関係上、コストが高めになります。
多少高めになってしまいますが、健康的な住宅を建てる上で必要なコストでもあります。
確かに通常の住宅と比べて高くなりますが、あらゆる面で健康に配慮された健康住宅ならば、家族ともども末永く安心な生活を過ごせます。
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