もくじ
アエラホームってどんな会社?気になる坪単価と8つの特徴
アエラホームは東京に本社を構えるローコスト住宅メーカーです。
1963年に中島工務店を設立、1984年に株式会社となりその後何度か社名変更を経て2011年に現在のアエラホームに社名が変更になりました。
事業実績としては40年を超える老舗ハウスメーカーです。
全国に約50店舗の拠点があります。
企業理念は「より良い家を、より多くの方に」。
アエラホームの住宅はコストパフォーマンスに優れており、健康で安全、快適でありながら高い省エネ性を実現させた、地球環境に優しい「環境設計の家」を提供しています。
高気密、高断熱、高遮熱住宅が特徴で、省エネルギー住宅のトップランナーを選ぶハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーに4年連続で受賞しています。
また、結論から先にお伝えすると、アエラホームの注文住宅を検討しているのであれば、まず資料集めからはじめてください。
家を建てる際は、土地探しや住宅ローン、住宅展示場へ行くよりもまず1番はじめに複数ハウスメーカーや工務店から資料集めをするのが鉄則です。
『興味がなかったハウスメーカーが、実は予算もデザインも優れていた。』
『憧れていたハウスメーカーだったけど実際には、理想とかけ離れていた。』
家は一生に一度の大きな買い物。慎重すぎるくらいで構いません。
実際にハウスメーカー選びを正しく行わずに1,2社だけで決めてしまった方の多くが、後から取り返しのつかない後悔をしています。
大手不動産サイトLIFULLが運営している、LIFULL HOME’Sでは予算や家の特徴、エリアから気になるメーカーや工務店のカタログを一括請求できます。
無料で使えますし、入力も簡単でパソコンやスマホから簡単に利用できるので面倒な手間が省けます。
後悔のない家を建てる第一歩として『カタログ集め』は必ずしておいてください。

それでは解説をしていきます!参考にしてください。
1.アエラホームのローコスト住宅を実現させる3つの革命

アエラホームの3つの革命には「物流革命」、「工業革命」、「サービス革命」があります。
物流革命では資材を直接メーカーから仕入れることで、中間マージンのコストカットを実現させました。
従来の建築現場では、メーカーから中間業者を経由して資材を購入していましたが、流通経路を見直すことで直接購入するルートを開拓。
大幅な経費削減を実現させることに成功しました。これもアエラホームの40年を超える長年の実績によるものです。
工法革命では、在来工法を先進の技術によって改良することで、住まいの耐久性を高めて経費を削減することに成功しています。
使用する部材を規格化し、プレカット工法によりあらかじめ加工することで建築の効率化を実現。
従来の建築工法であれば、建築現場で職人による手作業により資材を加工していましたが、プレカット工法であればその手間を省くことができるため、工期が短くなり品質が安定するメリットがあります。
サービス革命では、家づくりにおいて無駄な経費を抑え、常に見直しを行うことで商品価格に反映させています。
これにより従来の住宅価格よりも価格を抑えながら、安定した品質の住宅を供給することが可能になっています。
アエラホームでは常にお客様目線に立った取り組みを行うことにより「お手頃価格」を実現させている訳です。
ローコスト住宅についてはアエラホーム以外からも多くのメーカーから販売されています。
詳しくはローコスト住宅の記事で詳しく解説をしています。
また、ハウスメーカーや工務店別の坪単価や特徴についてはハウスメーカーランキングの記事で詳しく解説をしています。
2.アエラホームの注文住宅の主力商品「クラージュ」


アエラホームの主力商品は「クラージュ」になります。
坪単価は40万円から50万円台が相場になっています。
木造軸組工法で建築されており、国が定めている性能表示制度において7つ(倒壊防止、損傷防止、耐風、空気環境、劣化の軽減、維持管理、温熱環境)の最高等級を取得しています。
また、省令準耐火仕様により火災保険料が大幅に削減できるメリットがあります。
長期優良住宅に対応しているため、補助金や減税、金利の優遇などを受けることができます。
長期優良住宅については下記の記事で詳しく解説をしています。
関連記事⇒長期優良住宅とは~補助金の申請方法や基準とメリットを分かりやすく解説
3.アエラホームの断熱材・気密性能

クラージュでは躯体の外側に断熱材貼り付ける外張り断熱と、躯体の内側に断熱材を充填する内断熱(充填断熱)を合わせた「ダブル断熱工法」を採用しています。
まず外張り断熱の断熱材にはキューワンボードを使用。
これは芯材である高性能硬質ウレタンフォームの両面にアルミ箔面材が貼られているものです。
アルミ箔面材には芯材を水蒸気や紫外線などから守る役割があり、難燃性も向上します。
このキューワンボードの熱伝導率は0.021 w/m・Kになっており、高い断熱性能を実現しています。
クラージュでは、この断熱材を柱や間柱、屋根垂木の外側に張り付けて家全体を包んでいます。
充填断熱には吹き付け硬質ウレタンフォーム(フォームライトSL)を使用。
専門業者が現場で吹き付け作業を行います。
ウレタンフォームには自己発泡と自己接着能力があるため、小さな隙間にも入り込んで気密性を高めることができます。
ダブル断熱工法では40mmのキューボードと75mmのフォームライトSLを使用しています。
その他に、床の断熱材にフェノバボードを採用。
フェノバボードは高性能のフェノールフォームが素材の断熱材になっており、熱伝導率0.019 w/m・Kと、こちらも高い断熱性能を有しています
アエラホームでは、住宅の断熱・気密工事が正確に施工できているか確認をするために、全棟で第三者機関による気密検査を実施しています。
この気密検査では、住宅の断熱性能を表す外皮平均熱貫流(UA値)の計算を行い、検査結果の報告書が施主に対して発行されます。
施主に見える形で住宅の引き渡しが行われるため、安心して住むことができます。
これもアエラホームの高気密・高断熱に対する自信の表れであると言えます。
4.アエラホーム独自のアエラストロング工法

高い耐震性と制震システムを標準装備したアエラホーム独自の「アエラストロング工法」。
構造体を支える基礎に、立ち上がり幅180mmの鉄筋コンクリートベタ基礎を採用。
建築基準法で定められている立ち上がり幅120mmを大幅に上回っています。
土台には防腐、防蟻性に優れたヒノキ芯持ち材を採用。
柱や土台には建築基準法の1.3倍にあたる120mm×120mm角(4寸角)の資材が使用されており、住宅の耐震性や耐久性を高めています。
また、木部の接合部分に耐震金物を使用して大きな地震の力にも対応しています。
その他に住宅の耐震、耐風対策として耐力面材に「ハイベストウッド」を採用。
面全体で外力を受け止めて、軸組接合部への力の集中を分散しています。
このハイベストウッドは国土交通大臣の認定を受けており、住宅性能を向上させるメリットが多くあります。
また通常の住宅の壁倍率が1.5~2倍なのに対して、4倍の壁倍率を実現させています。
クラージュでは地震の揺れに対応するために、「Kブレース」と呼ばれる制震システムが標準装備されています。
このKブレースにより地震による建物の揺れを軽減し、建物が倒壊するのを防ぐことができます。
断熱材については下記の記事で詳しく解説をしています。
関連記事⇒断熱材にはどんな種類があるの?7つの種類別に価格や性能をプロが徹底比較
5.アエラホームの換気システム

高機能ダブルエアフィルターを使用した全熱交換換気システムを採用しています。
第1種換気方式になっており、給排気ともに機械で行うので計画的な換気が可能です。
室内の温度と湿度を調節することにより、快適な住空間を保つことができます。
換気フィルターには、PM2.5対応の微小粒子用フィルターと高機能フィルターの2種類を装備しており、外気を取り込む際に花粉を除去しウィルスなどを抑制する働きがあります。
PM2.5については下記のように微小粒子状物質(PM2.5)に関する専門家会合から注意喚起がなされています。
PM2.5は、日中・夜間や季節を問わずに暫定的な指針となる値を超える可能性があるが、注意喚起は、参考情報として広く社会一般に注意を促すために行うものであることから、高感受性者を含む般の人が屋外で活動する機会の増える日中の行動の参考となるよう、多くの人が活動を始める午前中の早めの時間帯に行うことが考えられる。
また注意喚起の判断は、一般環境大気測定局における当該日の PM2.5 濃度の日平均値が 70µg/m3を超えると予想される場合に行うことが適当である。
子供や大切な家族を守る為にも家づくりにおいてPM2.5対策はしておくにこしたことはありません。
この点も、アエラホームの資料にはしっかりと明記されているので必ず確認をしておいてください。
6.アエラホームの注文住宅はシロアリ対策もバッチリ

アエラホームではシロアリ対策に力を入れています。
床下には基礎パッキン工法を用いて全周床下換気を行い、湿気がこもらないようにしています。
また、土台には耐蟻性の高い4寸角の檜を使用。
耐力面材に使われているハイベストウッドはシロアリによる食害が少なく、高い抵抗力を発揮します。
その他に、柱や間柱、筋交いには土台から1mの高さまで防腐防蟻材を塗りつけています。
7.アエラホームの商品ラインナップ
主力商品である「クラージュ」以外にもアエラホームには魅力的な商品がいくつもあります。
順番にみていきましょう。
1.クラージュエアリア

クラージュの基本性能をベースに、快適で健康的な住まいを実現するために、住宅の温度・空気・水に目を向けた商品になっています。
坪単価は60万円台とクラージュよりも高く設定されています。
まず「温度」では、住宅内の温度を一定に保つ全館空調換気システムが標準で装備されています。
このシステムでは1台のエアコンで住宅内の温度を調節し、部屋ごとの温度差をなくすことで1年中快適な室温を保つことができます。
また、各部屋にルームエアコンを取り付けた場合よりも電気代のコストを安くすることがでるメリットもあります。
「空気」では、室内を光触媒でコーティングし、空気中に浮遊する菌やウィルスを分解、除去しています。
この光触媒では菌やウィルスが、酸化チタンでコーティングされた壁や天井に付着し、光に反応して消臭、消菌が行われます。
接着剤はふくまれておらず、劣化する心配がありません。
「水」では、活性水生成システムを標準装備。
セラミックスと呼ばれる天然鉱物を焼成した粒子の入ったタンクを水道配管に取り付けることにより、高性能な水を建物全体で使用することができます。
このセラミックスの効果で浸透力、洗浄力、脱臭力、溶解力、抗酸化力を高めることができます。
例えば、洗濯の際に水が浸透しやすくなり、汚れが落ちやすくなる。
飲料水の塩素の臭いや刺激を軽減してくれる。
トイレに汚れがつきにくくなり雑菌の繁殖を抑えることができる。
入浴の際にお肌への刺激を和らげてくれるなどの効果が期待できます。
洗浄やカートリッジの交換の必要がなく、電気代もかからないため、ランニングコストが不要というメリットもあります。
10年保証もついています。
その他に、窓ガラスにはトリプルガラスを採用。
クラージュでは高性能Low-E複層ガラスが標準仕様ですが、クラージュエアリアはアルゴンガス入りトリプルガラスが標準仕様になっており、住宅の遮音性能や断熱性能がさらに高くなっています。
2.コスパス

コスパスはコストパフォーマンスに優れた住宅です。坪単価は30万円台が相場になっています。
断熱には充填断熱工法を採用しており、天井、壁、床にグラスウールを使用しています。
低コストでありながら自由設計であり、間取りや水回り、外観仕様などを自由に選ぶことができます。
アエラストロング工法を採用しており、長期優良住宅にも対応しています。
8.アエラホームアフターサービスと保証内容

アエラホームの住宅は厳しい検査体制を敷いており、社内での検査だけではなく、第三者機関が中立の立場で検査を行っています。
この第三者機関は国土交通大臣の指定を受けており、建築工程を細かくチェックします。
検査に合格した後も、ハウスジーメンの住宅瑕疵保険により、10年間の保証を受けることができます。
地盤が原因となった建物の不具合も保証されています。
保証では2ヶ月・6ヶ月・1年・2年・5年・10年の無償点検に加え、10年目以降も10年ごとの有料メンテナンス実施と延長保証保険に加入を行うことで、構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分構の長期保証が可能になっています。
ハウスメーカーや工務店のアフターサービスや保障内容については下記の記事で詳しく解説をしています。
関連記事⇒ハウスメーカーのアフターサービスはひどい?プロが教える保証内容やメリットと注意点
アエラホームの注文住宅まとめ

アエラホームの住宅は、優れた断熱性と耐久性を持ちながら、高いコストパフォーマンスを実現しているのがお分かりになるかと思います。
省令準耐火仕様や長期優良住宅に対応、また全棟気密検査や長期保証システムにより、性能とサービスの両面で満足のできる住宅になっています。
アエラホームは様々な間取りやデザインバリエーションがありますので、これから住宅を建てる予定のある方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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